86 一次試験 2
「それでは、ここに書かれている試験室に向かってください。208号室は、突き当りの階段を上って左に2つ目の部屋です。302は、階段を2回のぼって右てすぐにあります」
私たちは、ありがとうございます、といってその教室まで向かっていった。
今日行われる試験科目は文系科目だ。倫政(60分)→国語(80分)→英語リーディング(80分)→英語リスニング(30分)の順で行われる。それぞれの間には40分(倫政の後の休憩は、昼食のため80分)の休憩が入っている(が、15分前に教室に集合する必要がある)。私は、その間に最後の復習をしておこう、と考えていた。
理系科目で点を取るのが基本にはなるが、文系科目、特に国語を落とすと大きな失点となってしまう。合計で8割取るために、私は目標を立てていた。
国語:150 数学:90/90 倫政:70 理科:85/85 英語:150/80 計 800点
これも決して簡単ではない。もし8割に1点でもたりなかった場合、特攻はせずに理工学部に進路を変更・転換することに決めている。四国に確実に戻るという目標を達成するため、これも前もって決めていたことだった。
一方のショウは予備校が出している予想問題を確認しているようだ(本人曰く、初めて確認した)。受験制度上650点を取ればいいと言っていた彼は、あまりNCF試験にこだわっていないようだった。
「数英理ぜんぶ満点で700点でしょ? だいぶミスっても、マークだから国語・社会も0点ってことはないんだから、適当にやっても650は行くよ、たぶん」
ショウは(授業での演習はまじめにやっているようではあったが)国語・社会はほとんどやっていないようだった。彼は、もう予想問題をしまい、つぎは英単語帳を確認しているようだった。
「アクセント問題、たぶんAlcoholが出るよ、Alにアクセントね」
彼は適当なことを言っている。どうやら、余裕だと思っているようだった(実際、ショウの志望校は650点取れないようだったらそもそもそのボーダーがなくても受からないレベルの所なのだが)。彼の模試の(良い結果を寄せ集めた)結果は「国語:130、数学:91/88、理科:86/91、社会52、英語192/96 計826」と言っていた。
「じゃあね」
私とショウの教室は違う。私は208号室だ。ショウと別れ、開いているドアを通って教室の中へと入っていった。
「ここか」
机に貼られている受験番号を確認し、私は席に座りジャンパーを後ろにかけた。




