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NFC試験 1

この中に出てくるNCF試験は実際の共通テストの配転とは異なります。

 NCF(National Common First-based)試験とは、国公立受験(及び、一部の私立大学のNCF試験利用)を控える人たちが受ける試験のことである。少しばかり前の言葉で言えば「センター試験」。2021年から、今までのセンター試験に代わって置き換えられた試験だ。


 国公立理系を目指す場合、多くの人は5教科7科目(数学IA、数学IIB、国語、理科2科目(私の場合は物理、化学)、社会(私の場合は倫政)、そして英語及びリスニング)を受験することになる。私もその例にもれず、すべて受験することになっていた。


 目指すは8割(取れなければ、理工学部に方針転換)だが、それもかんたんではないだろう。今までしてきたことを信じて、ただ進めていくほかなかった。


 配点は、数学がそれぞれ100点(計200点)、国語が200点、理科がそれぞれ100点、社会が100点、英語のリーディングは200点、リスニングは100点の計1000点満点となっている。


 ショウの目指す大学(NCF試験は足きり、650点以下の人をふるい落とすのみに用い、2次試験の合否にはNCF試験の成績は一切反映しない大学)とは異なり、私のところはNCF試験の配転がかなり重い。薬学部はNCF試験が600点、2次試験が400点と、NCF試験の比重が半分以上となってしまっているのだ(理工学部は、NCF750、2次試験が450と、もっと重い)。


 ショウはほとんどの時間を2次試験に費やしていた印象があるが、私はそうもいかない。私は電車の中で、最初に行われる倫政の復習をしていた。


 今のところ、倫政の最高点が76、国語が166、数学が94/92、理科が94/88、英語が162/88(計860)だ。この数字はそれぞれの模試で一番良かったものを寄せ集めたもので、この点数が取れたらいいな、程度の認識である。元々文系科目が苦手ということもあり、理系科目でできるだけ得点をしていくのが基本になるだろうという認識だった。


 ショウは直前ということもあるのか現代社会を復習(本人曰く、「グラフを読む問題以外は、完全に運試し」)している。倫政と現代社会の出題範囲は違うのだが、全くかぶっていないというわけでもない。一部共通部分が存在するくらいの言い回しが的確だろう。


「第二の誕生はルソー、単”ジョー”だからルソー……」


 ショウは正直言ってかなり無理がある語呂合わせをしている。私は苦笑いすることしかできなかった。


 電車が試験会場の最寄り駅へと着く。地上の駅であり、晴れている空が見える。かなり寒いが、例年こんなものだろう。寒すぎて歩きながら本を読むことはできなさそうだ。私たちは電車を降りて、試験会場である大学へと向かっていった。


 5分ほど歩き、大学までたどり着く。そこにいたスタッフが、受験票を出してください、と指示した。私はそれに従って受験票提示した。


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