80 高3 クラス替え
すみません。少しばかり飛ばさせていただきました。
ショウとクラスが違ってしまった結果(というと言い訳になるのかもしれないが)、高2の1年間はそこまで印象的な出来事はなかった。もしかしたら、あまり混んでいる場所に行きたくないという私の性格のせいかもしれない。とにかく、そこまで印象に残るようなことはなかった。
よくショウをあおっているが私も運動音痴であり、プールに1回行ったがどっちもカナヅチで散々な思い出’(楽しかったは楽しかったけど)になった。特に遊園地や、ネズミをモチーフにしたキャラクターを主役とするテーマパークに行くということもなく、安穏でゆるやかな1年になったと思う。
今日は2024年4月、クラス替えの日だ。3択だった去年のクラス替えと異なり、国公立理系は一クラスに収まる人数のようだ。そのため、ショウと私が同じクラスになることは確定している。特に不安もなく、私たちは軽い気持ちで高校へと向かって言っていた。
例年、国公立は番号が大きいクラスになる。たぶん8組だろう、そう思っていた私は、決め打ちしてその教室へと向かっていった。
「やっぱ、ここだよね」
黒板に貼ってある座席表には私の名前もショウの名前もともに記されていた。どうやら隣の席のようだ。少しばかり早く来ているので、まだだれも来ていない。私は自分の席に座ってショウと話をした。彼は誰もいないことを確認して話し始めた。
「しふぉん、やめちゃったね」
ショウは残念そうにつぶやく。彼女は、大学受験の勉強に専念するために、5回目の誕生日(2024/3/19)をもってヘリアンサスガールズを卒業としてしまっていたのだ。当時春休みであった私は、その引退公演を見ていた。私はその動画をショウに見せてみた。
しふぉんは動画の中で目に涙を浮かべながらこう言っていた。
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みなさん、今までありがとうございました。私は大学受験に向け、少しばかりヘリアンサスガールズの活動を休止することになりました。もう戻れないかもしれませんが、決して卒業のつもりではありません。いつになるかはわかりませんが、またここで皆さんと会える日が来ることを、楽しみにしています
大学院を卒業するまで、7年間はこの舞台に戻れないことになりますがきっといつかは戻ってきたいです。もし仮にメンバーが一新してしまったとしても。もうく去ってしまったあのメンバーたちのためにも、今同じ時間を共有して頑張ってくれている1期生から4期生のメンバーたちのためにも、今まで応援してくださった、そしてこれからも応援してくださるファンの方々のためにも。
そろそろ加入する新メンバーたちへ。私の思いを引き継いでくれると嬉しいです。いつになるかはわかりませんが、きっと戻ってきます、戻ってきたいです。私の、今まで青春を過ごしてくださった19人のメンバーと、ファンのみんなと、5期生の人たちとの思い出は、私の一生忘れることのできない宝物です。本当に今までありがとうございました。
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彼はYouTubeのリアルタイム配信で涙してしまったようだったが、受け入れてもいるようだった。私は、ショウに「君が行きたいって言ってた大学としふぉんが行きたいところ、同じらしいよ」と伝えた。
この一言が、ショウに向けての希望となったようだった。




