表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

77/112

77 誕生パーティー後 4


 映画自体は7月に公開されることになっているが、私はヘリアンサスガールズ関係者ということで、今年3月徳島に戻ったときに特別に事前に見せてもらっていた。内容を話してはいけないというルールは存在しない(もちろん、ネタバレになることを話せば非難されうるが、それは別問題)ため、私は、ネタバレにならないように言葉を選びながらショウに内容について伝えていった。


 映画タイトルは「タイムマシン開発記」(サブタイトルもあるのだが、正確には記憶していない)。今から10年後以降の世界を舞台にしている作品だ(そこまで未来感が演出されているわけではない)。


 2032年5月。科学者であるギルベルト・フォーゲル(Gilbert Vogel)とアントニオ・ガルシア(Antonio Garcia)がタイムマシンの理論を発表した。主人公である筒井紫月つついしづきが、大学同期の新藤励喜しんどうれいきおよび彼の研究者仲間であるふたりとともに、タイムマシンを開発していく流れを記したアニメーション映画だ。


 その筒井紫月のボイスが、しふぉんが担当することになっている。まだ1回しか見ていないが、キャラのイメージ(高身長で短髪、ボーイッシュ)的にも、結構イメージに合っているなと感じた。


 そして主題歌は、「もう過去には戻れない」だ。ヘリアンサスガールズの1期生の4人が歌うことになっている。私は歌っていないものの、曲を聞いた限り、大体歌詞がストーリーにダイレクトにかかわっている印象を受けた。


「その歌って、今聞かせてもらうことってできる?」


 ショウは問いかける。私は、今のところショートバージョン(2番がカットされたバージョン)しか公開されておらず、そのリンクじゃないと無理だ(そもそも、フルの音源を持っていない)と伝えた。


「じゃあ、それを後で送って」


 私は、わかった、と伝えた。歌詞の中にヘリオプシスという言葉が入っている部分がある(「去年の夏植えた花は今年も咲いてますか 期待のヘリオプシス 未来へ」)。作中にヘリオプシスの花は一切出てこない。これは、ヘリアンサスガールズの研究生が2022年の夏に加入したことに対するオマージュ(?)のようなものだろう。


 ただ、とりあえず1回聞いてほしいと思っていた私は、歌詞について何も伝えずにリンクを送ることに決めた。


「具体的に、いつ発表されるかわかる?」


 私は、スマートフォンで公開日時を調べた。


「えーっとね、8月5日に四国で上映開始で、そのあと8月19日に全国ロードショーがはじまるって。どっちも土曜日だね」


 ショウは、ありがとう、といってくれた。


 風が強く吹いているが、そこまで深いでもない。私たちは、まだ暗い道の中にいた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ