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76 誕生パーティー後 3


 その分2021年の思い出は深かった記憶がある。ただ、私としては(仕方ないとはいえ)2020年も誕生パーティーをやりたかったと思っている。


 道としては暗いが、そこまで嫌ではないし不安でもない。電灯の本数が少ないことが気になる程度だ。私は、ショウに導いてもらって家の方向へと向かっていった。


「結局、四国の方へと戻れるプランはあるの?」


 ショウは聞いてくる。今のところそこまで心配はしていない、楽観的に見ていることを伝えた。ショウは、将来四国で行われるライブにも行きたい、と言ってくれた。


「戻った後、僕となっちとの関係はどうなる?」


 ショウは不安に思っているのか、私に問いかける。私は少し考えたのち話した。


「うーん、ヘリアンサスガールズ自体に恋愛禁止ルールはないとはいえ、どうなるか……。申し訳ないとは思うけど最悪の場合、”彼女”でなくなるということは覚悟しておいてほしいと思ってるかな。

 まあ、あと2年あるし、別れたとしても定期的に連絡は取れるだろうから、その点は心配しなくても大丈夫だと思う。こっちとしても、みんなの反応を見て前向きに決めようと思ってるから、そんなに心配しないで」


 ショウは不安に思う気持ちもあるようだが、仕方ないこととも受け入れているようだった。ショウは私の考えについていつもポジティブに見てくれている。私は、心の中のわだかまりのようなものが少しずつ晴れていくような気がした。


 実際のところ、戻れるというのも希望的観測に過ぎない。地元の私立大学に進むという可能性も十分ありえる。私はそのことをショウに話した。


 彼は、戻れるように応援してると言ってくれた。


 私たちは、そんな話をしながら、いつだったか通ったT公園の池の周りに来ていた。


 前にもショウと話した記憶があるが、ここの池の水を全部抜く企画が行われたことがある。当時YouTubeにアップロードされているのを見たときは縁のない土地の話でしかないと思っており、まさかここに住むことになるとは全く思っていなかった。


 基本的に帰り道が固定されて久しい。最後に周りを通ったのは去年の10月、今と同じくらいの気温の時だった記憶がある。


 寒くも暑くもない、本当に理想的な気温の下を私たちは歩いていた。


 「そういえばさ、いつだったか言ってた映画ってどうなった?」


 ショウは思い出したかのように問いかける。私は、知る限りのことを話した。


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