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73 誕生パーティー 7


 3人とも、確かに4人で1回くらいは乗っておきたいね、と言ってくれた。


 私はイメージとして、小食を装うことがあまり好きではない。ショウは、「小食であってほしいとは全く思っていない、と補足して)小食なの自体はいいけど、(まだいけるのに)食べられないアピールや、特に残していることをインスタグラムとかのSNSでアピールする人は嫌い」とはっきり言っていた。


 「こちらポテトでございます」


 そういって店員さんはポテトを運んでくる。私はケチャップをつけて食べた。


 最近しょっぱいものが無性に食べたくなる時がある。今日もまさにそんな気分だった。4人で分けるという関係上そこまで食べられないが、私は全体の3分の1ほどを食べた。


 食べ終わって5分ほどしたのち、店員さんが少し大きめのケーキを運んでくれた。私は、すぐにサプライズってこれか、と気が付いた。


 彼は机の上に、丁寧にケーキを置いた。上に置いてあるチョコレートの板には、私の誕生日とローマ字表記の名前(Natsuki Maeda 2006.4.19)が記されていた。


 私がそのケーキをじっと見ていると、3人はハッピーバースデイソングを歌いはじめた。


「Happy Birthday, dear なっち、Happy Birthday to You!」


 歌い終わったあと、3人は拍手してくれた。私は、この3人に出会えてよかった、と本気で思えるようになっていた。


 残念ながらロウソクはない。私は、ホールケーキを4等分して、一番大きく見えたものを自分の皿に持っていった。一瞬縦に切ろうかとも思ったが、うまく切れる気がしなかったので結局は中心角が(度数法で)90度になるように切った。


 私は、フォークでケーキを食べきったあと、チョコの板を口にした。そして、3人にありがとう、と伝えた。


 1年前の誕生日はおめでとう、と言われただけだった。しかし、コウの誕生日9月17日、ひかりの誕生日12月26日、ショウの誕生日1月6日の3回は、このようなパーティーが開かれた。


 4人の中で一番生まれるのが早かったせいで、(順番的に)誕生パーティーが最後になってしまった。それでも、深い思い出を作れた気がする。


 ケーキの代金は3人が負担してくれるようで、私が払うのはドリンクバー・ポテト・アーリオオーリオ・ピザ(4人で分割)の800円だ。ショウからもらったミートソースのぶん・ひかりからもらったカルボナーラのぶんも払おうと思ったが断られた。


 私たちは、ごちそうさまでした、といって、サイゼリヤを出ていった。


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