72 誕生パーティー 6
ショウは、さっきの問題(ピザの2等分問題)を考えるためにスマートフォンを操作している。そして、彼はWolfram Alpha(数値計算などを行ってくれる人工知能のウェブサイト)を使って答えを出したようだった。
「ピザね、だいたいだけど、半径を3:2に内分するあたりで切ると同じくらいの面積になるらしいよ」
ショウは計算結果を見て話す。しかし、ピザはもう切られた後であり、後の祭りと言ってもいい状況になっていた。
「まあ、最初からこんな切り方するつもりはなかったけどね。ただ気になっただけ」
彼は笑いながらそういった。3:2という数字を私はメモした。
タイミングよくミートソースの大盛2人分とポテトが運ばれてきた。ショウは分ける前提で大盛を頼んでいるようで、一部を取り皿に乗せて私にくれた。
私自身、そこまで小食というわけではないし、見栄で食べる量を減らそうとしているつもりもない。しかし、サイゼリヤの大盛は意外と量が多かった記憶がある。少し前に来たことがあるのだが、そのとき食べきることができなかった覚えがあるのだ(そのときは、普通サイズで、ちょっと物足りない(が、大盛だと多すぎる)といっていた楓ちゃんに分けた)。
その時の記憶を踏まえ、今回はあえて普通サイズにしていた。ショウも、食べれないなら僕が食べるけど、ここ案外量が多いから、よかったら食べて、といって渡してくれていた。
私は食べるのが遅いとは思っていない(速いとも思ってない)。大体人並みのスピードだろうと思っている。私は、アーリオオーリオをちょうど食べ終え、ピザの残りを口にした。そして、ショウが分けてくれたミートソースを私は食べた。
ひかりはカルボナーラを分けてくれた。私がそれを食べ終わったころに、全員も食べ終わったようだった。
私はジュースを注ぎにドリンクバーへと向かい、白ぶどうジュースを注ぎ氷を入れた。どうやら、コウが何かをさらに注文しているようだったが、店の中はそこそこ騒がしく聞こえなかった。
私は彼らの所へと戻り、何を頼んだか聞いてみた。ショウは、ウインナーを頼んだよ、と教えてくれた。
食べ終わったとは言ったものの、おなかいっぱいとは言っていない。案外まだ食べられると思っていた私は、ありがとう、と伝えた。
スマートフォンで時計を確認すると18時36分。外はもう暗くなっている。窓の外には、観覧車を屋上に置いているビルの1階が見える。私は、そういえばまだ1回も乗ったことないな、と思い出した。
3人とも、あの観覧車に乗ったことはないようだ。私は、よかったら後で乗らない?と提案した。
https://drive.google.com/file/d/163X_XO4zHsmeU6qDvBePYkQrB5Ha4QXE/view?usp=sharing
昨日タイトルだけ出した「遠くの紙飛行機」の初音ミク音源です!




