66 クラス替え
今日は4月7日、金曜日。雨が降っているが、そこまで激しくもないだろう。気温は19℃、風のせいで少し肌寒いと感じる瞬間もある。私たちはふたりで学校へ向かっていた。
今高2には280人くらいの人がいる。理系は100人弱。例年通り、分3クラスになるだろう。ふたりが同じクラスになれる確率は単純計算で3分の1だ。
文系は楓ちゃん(世界史)・ひかり(日本史)・コウ(日本史)で、太田くんは理系(生物選択)だといっていた。それに対して私もショウも物理選択。生物は15人くらいらしいと聞いているから、多分同じクラスに集まるだろう。
昨日の夜、ショウとLINEで「同じクラスになれたらいいね」たみいな話をした。生物15人が全員同じクラスに集まると仮定し一クラス33人で計算すれば、(クラス替えの確率が完全にランダムだと仮定すれば)約33.5%(2418/7225)の確率で同じクラスになれる、とショウは言っていた。
同じクラスになれたらいいなくらいの気持ちで、ふたりは校舎の中に入った。
クラス替えがかかれている紙は、2階のテラス前の広場のような場所の壁に貼られている。ショウは7組になるよ、といっていたので、7組の名簿のリストから見ることに決めていたようだ。例年、理系のクラスは後ろの方(番号が大きいほう)に割り振られる。クラス数が高1の時と同じで8クラスならば、生物は6組か8組(端になる)だろう。だから7組になる可能性が一番高いと思っている、とのことだ。
人が集まりすぎていて見えない。教室行って見た方が早いんじゃないか、と私の提案にショウは乗ってくれて、私たちは7組に向かっていった。
7組の教室にはまだだれもいない。黒板には座席表が貼られていた。
「同じになってるといいね」
私ちはそう言った。ショウは教室に書かれている張り紙を読みあげる。出席番号は真ん中より後ろくらいだろう。そこには2人とも名前はなかったようだった。
隣の教室が6組・8組。生物は8組だと書いてあったので、まず6組から見てみよう。片方の名前しか書いてないということがないことを私たちは祈っていた。
どっちに行くか話した結果、じゃんけんでショウが勝てば6組、私が勝てば8組に入って座席表を見る、という方針に決めた。
「「最初はグー、じゃんけんぽん!」」
私はグー、ショウはパーを出した。私たちは2人で6組の教室へと向かっていった。
6組の張り紙。出席番号21番に、前田夏樹と名前が書かれていたが、ショウの名前は見つけられなかった。
2人で8組に向かい8組の座席表を見てみると、そこにはショウの名前があった。クラスは違ってしまったけれど、これからも多分関係は変わらないだろう。私たちはそう思って高2への一歩を踏み出していった。




