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49 帰り道

誤字報告ありがとうございました。目を通させていただきました。

 その後、先輩方の軽音部のバンドの演奏があった。ちょっと前に流行したドラマの主題歌であり、「もいえる」さんが作曲している歌「運命の人」を、DEGREE CELCIUSの5人は演奏していた。


 「運命の人はどこかにいるとしても 出会えるとはかぎらないんだね」


 正直、運命の人というのはいるとは思っていない。それこそこの歌の通り、存在しても出会えるとは限らないし、出会えたとしてもその人と分かる方法などないだろう。運命の人と気づかないまま別れてしまうということも悲しいが存在するだろう。


  先輩方はほかにも数曲演奏をした。国民的アイドル(ベリー系アイドル/植物系アイドル)の「スイートブルーベリー」の「フライト紙飛行機」や、他にも数か月前の映画の主題歌で人気を博したFredrickたちの「A midsummer night dream」などだ。聞いたことはあるような曲なのだが、私たちは盛り上がっていた。


 時計を見るともう5時だ。片付けをしなきゃいけなかったりする都合で、後夜祭はもう終わりとなった。私はクラスの人たちに見つからないように教室まで戻っていった。


 当然だが、教室に入れば(いや)が応でもクラスメイトの山くん村とか太田・楓ちゃんに会うことになる。彼ら彼女らには「まだ付き合っていない」と伝えていたので、これが正式な告白だと認識してくれていたようだ。


 一方、あまり仲が良くない人たちには(予想通り、というべきか)付き合っていると思われていたらしく、彼の告白は他の3人の「愛を確認する公開告白」と同じようなものとみられているようだった。


 時計は17時40分を指している。周りから色々言葉が飛んでくるが、私は、周りを振り払って家へと帰っていった。


 正直、何かが変わったかと言われればNoである。せいぜい、認識が変わったくらいだろう。


「なっちさ、今日の昼にさ、後夜祭のことについて聞いてきたけどさ、察しはついてた?」


 ショウは、「なっちは告白されることがわかっている」と思っていたようだった。私は、そうだったらいいなと思っているくらいの認識だったが、察しはついてたという意味ではYesになる・


 「もしかしたら告白かな?とは思ってたよ。ショウが告白するような人って言っちゃえば私しかいないでしょ?」


 こういっては失礼だ(とも思っていない)が、ショウはあまり女子と交流を持つような男子ではない。私とひかり以外の女子で喋っているところを1度も見たことがないのだ。ひかりとコウはもう付き合っているため、私くらいしかいないのは間違いないだろう。


 私は元アイドルで今は休業しているが、そもそもヘリアンサスガールズに恋愛禁止ルールは存在しない。もしあったら、「未成年の主張で告白するのやめてね」言うつもりだった。


 昨日帰り道に遠回りをする約束をしていたので、私たちは普段通らない道を一緒に通って帰った。


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