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 気づいたら15時になっていた。ショウはトイレに向かうようで、私は教室で、ひとりで睡眠をとっていた。


 後夜祭は体育館で行われる。クラスのほとんどの人が参加するが、あくまで参加自体は任意である。一部帰る人がいるようだが、知る限り多くの人が出るようだ。


 私たちは、帰りのホームルームを終えたのち、体育館へと向かっていった。


 体育館内は空調管理がきちんとされており涼しい。ショウが何かを伝えるとのことで、私は何だろうと楽しみにしていた。


 後夜祭の未成年の主張は、ダンス部・バトン部の疲労が終わった後に行われる。出場順は、神山先輩→近藤→ショウ→堀川という順番だ。神山先輩は知らないが、近藤・堀川には彼女がいるという話を聞いている。おそらくだが、だいたいが何かの告白だろう。


 私はふたつの部活をみ終えた。私も舞台でダンスを踊ることはあるが、”ダンスがメイン”というわけではない。歌もあるし、他にもいろいろやっていること(謎解き企画や市内探索など)はある。その分、本気で踊っているダンス部員にはかなわないという想いもあった。


 ダンス部・バトン部は運動神経が必要で、自分ににできるとは思えない。私は、ただ感動と尊敬の目で彼女らのパフォーマンスを見ていた。


 神山先輩・近藤の告白が終わる。ショウは緊張を抑えようとして何かを言おうとしているようだ。ショウはゆっくりと口を開き、勢いよく声を出した。


 「バンドでギター&ボーカルとして凛々しく歌ってるのをベースとして横から見ていて、なっちの事をいつもカッコいいと思っていました。好きです。付き合ってください!」


 私は予想通りで安心したというか、喜びの感情が湧きあがった。私は考える前に反応した。


 「本当に!?嬉しい!」


 ショウは安心してくれたようだ。私としても、やっぱりそうだよね、そうでよかった、という想いが届いてくれて感動してしまった。


 その後、先輩方の軽音部のバンドの演奏があった。最近はやったドラマの主題歌であり、「もいえる」さんが作曲している歌「運命の人」を、DEGREE CELCIUSの5人は演奏していた。


 「運命の人はどこかにいるとしても 出会えるとはかぎらないんだね」


 妙に矛盾をはらんだ表現だが、私個人的には結構好きな言葉だった。運命は存在するとは思っているが、運命の人だということがわかるかどうかは別の問題だろう。

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