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26 学園祭準備4

 「ちょっともらうね」


 ショウはそういってスプーンでアイスをすくって食べた。しばらく真顔だが、十数秒後表情を変えて彼はこういった。


 「ごめん、確かに味はいいけど、好みとまではいかないわ」


 「ショウなら気に入ってくれると思ったんだけど、さすがに無理だったか」


 私はまあそうだよねとも思った。ショウは、決してアイス自体は外れではない、僕の味覚に会わなかっただけだとフォローしてくれている。

 

 私は、アイスを食べ終えて、学校へと戻っていった。


 「よくワサビアイス食べようと思ったね」

 「私チャレンジャーだから、割と何でも食べたくなるんだよね」

 

 口頭では強がってしまったが、実は楓ちゃんに勧められて食べたものであり、自分で食べようと思ったわけではなかった。


 「あのアイスは『そもそも不味いと思っていた』から(予想より)『美味しい』と感じただけじゃない?」

 「そうなのかな? でもわさび嫌いのショウでも食べられたでしょ? 私もちゃんと覚えてたの、ショウがわさび嫌いだって。でも、これなら君でも行けそうだな、って思ったから勧めたんだよね」


 彼は笑いながらアイスを私に渡した。私たちはまだ暑さが残る空の下を二人で教室まで戻っていった。


「カケルと前田、あざす」


 ショウが太田に物を渡したのを確認してから、私は周りの判断を仰ぎ教室の装飾をおこなった。


 机をテープで止めたり、椅子を移動させたりしていると、あっという間に最終下校時間になっていた。実行委員の立場で言うのも変な話だが、私は特に何かをしたという実感はあまりない。


 「ショウ、帰る?」

 「ああ、うん」


 気付いたらもう最終下刻時間10分前になっていた。私は一緒に帰ることにした。


 ショウは山村と仲がいいらしいが、最近彼と時間帯が合わなくて(デート行ったり、塾行ったりしていて)一緒に帰る頻度が減っている、とのことだった。私たちは、昨日と同じように一緒に帰っていった。


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