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24 学園祭準備 2

  「あさって学園祭だね。一緒に回る?」


 私は提案した。ショウは笑顔で承諾してくれた。


 喋りながら歩いていると、もう学校までついていた。私たちは、同時に3組の教室に入っていった。山村はまだ来ていないようだが、太田はすでに作業を始めていた。


 今日は部活の練習はない。ライブは12日の14時から行われる。


 「よくわからない企画だけど、うまくいくのかな?」


 ショウが貼っているところを見ていた私は、彼に話しかけた。お前は学園祭委員だからある程度把握していないとダメだろ、と言われてしまった。その通りなのだが、彼は確かに理解しにくい企画かもしれないとも言っている。ショウは長くなるけどできるだけ正確に話すといってくれた。


 私は、適宜相槌を打ちながら彼の話に聞き入っていた。




『 「企画名は「シュレディンガーの猫」。正確でない説明になるかもしれないが、簡単に伝えるならば、猫をある箱に閉じ込めておく。箱には仕掛けがあり、1時間後に猫を2分の1の確率で死なせるようになっている。


 1時間経ちました。箱の中の猫は生きているでしょうか。それとも死んでいるでしょうか。それは箱を開けてみるまで分からない。蓋を開けて中の様子を観測するまで、外界(がいかい)の人には「生きている」と「死んでいる」が両方とも50%の確率で両立していることになる。


 もともとは量子力学を批判するためにシュレディンガーさんによって提起された思考実験だった。しかし、3組の企画名が「シュレディンガーの猫」になったのは、単に「ゴールに着くまで、自分がどうなっているか、生きているか死んでいるかわからない」というのが理由らしい。


 企画では、クラスの女子の石川さんが描いている、猫の絵を用いる。猫は最初、「普通」の状態である。通路を通っていきながら、何個かクイズを解いていく。クイズに正解した場合、猫の状態が良くなる。しかし、もし正解できなかった場合、猫の状態が悪くなっていく。


 猫は、下に示すように8種類の状態がある。マッチョにすることができた場合、豪華景品(カップ焼きそば)がもらえるようになっている。風邪気味以下でも、参加賞として飴がもらえる。

(悪←)死 栄養失調 風邪気味 気分悪い 普通 元気 超元気 マッチョ(→良)」』





 「なるほど、何となくわかった。ありがとう」


 私は完ぺきではないものの何となく理解した。


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