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第25話「親子」

 近衛騎士部をあとにしたマオとミルフィーは魔術学園へと戻り、レフォナとのやりとりを学園長に報告していた。


「凛とした佇まいをしているが優しい人であったろう?」


「オレとミルフィーに本物の強さを説いてくれたんだよ」


「彼女らしいの」


「学園長はレフォナさんをよく知っているようですが?」


「当然だよ。なんたって娘なんだからの」


「「はい――!?」」


 マオとミルフィーは堪らず声を張り上げた。

 魔術学園の学園長と近衛騎士部の団長が親子だと言われたら当然の反応である。


「そんなに驚かれるとは驚きだ。レフォナには学園の卒業生だと伝えていたから、てっきり私のことを話したのかとばかり」


「学園長のことなんてミリもなかったよ!」


「話されていたらこんなに驚かないでしょ!」


「それもそうか。卒業生というフィルターを外し、純粋に君たちを見たのだろう」


 学園長はレフォナの性格をよく分かっているのだろう。口元を緩ませ嬉しそうにしている。


「そうだ学園長。ジャンは!!」


「ジャン君が目覚めたとカナン先生が言っていたよ。なんだか落ち着きがないみたいだ」


「よし! ジャンのところに行こう!」


「そうね!」


※ ※ ※


「おーい。おーい。さっきから呼んでいるんだけど」


「……と、父さん!?」


 あまりにボーッとしていたため、父親に声をかけられていたことにも気がつかないコノハ。いつもならば気になって仕方ない針の音すら耳に入っていないのである。


「心ここにあらずだね。あの子たちと何かあったかい?」


「あたくしが知りたいくらいじゃ。確かにいろいろ……いろいろ……」


「おーい。おーい。戻ってこーい」


 完全に心をどこかへ置いてきてしまっている。コノハの時間は、あの戦いから止まっていた。

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