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第4話 ミナト元帥は面接する!その2

キャラ紹介


ミナト・ナツメ

本作の主人公兼大部分の語り手。ひょんなことから下っ端→元帥になってしまう戦士。身長160センチ。体重45キロ。黒髪ショートボブ。本人曰くザ・平均的な見た目。あらゆる適正値がずば抜けて低い。かなりのオタクで、可愛いキャラクターが大好きな変態。アニメや漫画の見過ぎで心の声がめちゃくちゃ多い。


マコト・ハルネ

二等戦士将。性別不詳の可愛らしさ。身長140センチ。体重28キロ。水色ヘアーのワンレンボブ。恥ずかしがり屋。その可愛らしい見た目とは裏腹にとてつもない戦闘力を秘めている。


ナナミ・アキカゼ

一等戦士監。高飛車な性格の魔法少女。身長145センチ。体重30キロ。金髪で腰のあたりまでのロング。様々なオリジナル魔法を使えるが技名が全部青少年期特有のあの感じ……。


※本作品は現実世界の未来寄りの世界観かつ別世界です。ゆえに登場する事象(用語・単位等)は、現実世界のものと同じ場合が多いです。

※本作品はキャラクターの独白やキャラクターの持つ主観が多い場合がありますので、予めご了承ください。

 「将軍になってくれますか?」


 私のこの唐突な質問に彼が見せた反応は、無反応であった。


「お、おーい、すいません、質問聞こえてました?」


「あっ!はい!えっと、色々考えてまして……」


 本来なら将軍の任についてほしいと言われたら即答でイエスという幹部がほとんどだろうが、彼は違った。私が元帥になったときと同じ雰囲気がした。空気がした。


 きっと、私のように、急にそうなったことに対し、戸惑っているのだ。よくわかるぞ。と、思ったのに……。


「し、将軍になったら、ひ、人前でスピーチすることとかありますよね……」


「え、スピーチですか? えーまぁあることはあるんじゃないですか?」


 急に彼の身体がぴくりと固まった。


 もしや、人前に出ることが嫌なだけなのか? 責任とかよりもまずそこに目がいっているのだろうか?


「もしかして……」


「僕は!」


 うわっ、びっくりした。唐突に声でかいな。


「僕はーーみんなの前に出るのが苦手です。その、なんていうか、僕は戦っているときだけ、その、自信がつくというかーーそのせいで、今まで幹部級会議にも一度も出席してなくて……」


「え、一度も⁉︎」


 よく、幹部続けてこれたなぁ。多分シノンさんがトップだったからできたんだろうなぁ。よし、こうなったら、


「私は、それでもいいと思います。私だって、なんの取り柄もない新米戦士でした。今もなにも変わっていません。でも、シノンさんは私に元帥を託したんです。私にですよ? 分からないこともいっぱいあるし、これから不安です。立場はあなたと一緒。だからこれから、一緒に成長していきませんか? そうだ、マコトさんからぜひ戦い方も学びたいです。だから、お願いします!」


 彼は目を丸くして、私をみつめる。私も笑顔で彼をみつめる。 


 私はいいことを思いついた。


「いいですか、復唱してください。できる! できる! できる! できる!」


「えっと……」


「ほら、言ってみて!」


「できる、できる、でき……」


「おっきい声で!」


 彼の顔が変わった真っ直ぐ前を向いて、


「できる! できる! できる! できる!」


 彼の全力の叫びに思わず笑ってしまった。彼は恥ずかしそうに、

「な、なんなんですか、これ。」


「シノンさんからの受け売りなんですけど、なんだか、ほら自信がついてきたりしませんか?」

 彼は下を向いた。そして、すぐパッと顔をあげる。


「僕、できるかわかんないですけど、ミナトさんとなら出来そう……です!」


 彼の顔はリンゴのように真っ赤であった。


「よし、じゃあ決まりね!」



 次は軍師候補の面接か……。


 面接官の席には先程将軍に内定したマコトさん否、今はマコトくんと呼んでいる彼も座っていた。

え? なんでもうそんな馴れ馴れしく呼んじゃってるかって? ちょっと前の回想。


「マコトさん同い年じゃないですか!」


 ずっと歳下だと思っていた。


「あ、そ、そうなんですね……ミナトさんと同い年……」


 なんだか、この距離感をどうにかしたい。そうだここはラブコメ風に!


「ミナトで良いよっ! マコトくん!」


「まっ、マコト、くん⁉︎」


 彼は急に赤面し突然失神してしまった。


「あ!大丈夫⁉︎」


 ちょっと揺らすと、はっとすぐ目を覚まして、


「ご、ごめんなさい、いや、そ、その、あんまりそんな感じで呼ばれたことなくて……(し、しかも、可愛いらしい方に……)」


 うん? 最後の方ごにょごにょしててなに言ってるかわかんなかったけど、とにかく、さすがに距離を詰めすぎるのが早かったかな。


 なんだかなぁ、彼が可愛いすぎて、いつもの自分と全然違う気がする……。


「ああ、こちらこそごめんなさい。マコトさんと仲良くなりたくてつい」


「い、いえ! さ、さっきのでいいです、み、ミナトさん、いえ、ミナトちゃん‼︎」


 なんだこれ‼︎ 可愛すぎる‼︎ 尊すぎるわ‼︎ 尊すぎて死んじゃう‼︎ どんだけ頑張ってるのよ‼︎


「ああ‼︎ 僕は何してるんだあぁぁ‼︎ 元帥に向かって、ちゃん⁉︎ 調子乗ったあぁぁ‼︎」


 心の声全部出てるよこの子‼︎


「よし、私はミナトちゃん! 君はマコトくん! これからこれでいこう‼︎」


 私もどうしたんだろう、こんな馴れ馴れしい人間だったか?


「は、はい‼︎」


 彼は私を向いて、そう言うと、またしばらく失神したのだった。


 そして、今に至る。わずか、数秒前に目を覚ました彼は落ち着きなく、私の横に座っている。


「マコトくん、そろそろ軍師候補くるよ、大丈夫?」


「だっ、大丈夫ですーーああ、いや、大丈夫……」


 まだ彼が慣れるまでにはもう少し時間がかかりそうだ。


 まぁ、とにかく、気長に待ってようと、気を抜いたその瞬間、ドカン‼︎


 執務室のドアが粉々に砕け散った。なにやら煙の奥から人影が見える。


「私を呼んだのは、おまえなのか、ミナト・ナツメ」


う、浮いてる、少女が浮いてる⁉︎

 

 風魔法で飛べる戦士もいるが、全体比率的にはかなり少ない方だ。


「私は、ナナミ・アキカゼ。インターナショナルアーミーズ随一の魔法使いだっ!」


 また、可愛い子が……増えた‼︎






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