表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
23/24

第20話 ミナト元帥は優勝したい?その10

キャラ紹介


ミナト・ナツメ

本作の主人公兼大部分の語り手。ひょんなことから下っ端→元帥になってしまう戦士。身長160センチ。体重45キロ。黒髪ショートボブ。本人曰くザ・平均的な見た目。あらゆる適正値がずば抜けて低い。かなりのオタクで、可愛いキャラクターが大好きな変態。アニメや漫画の見過ぎで心の声がめちゃくちゃ多い。


※本作品は現実世界の未来寄りの世界観かつ別世界です。ゆえに登場する事象(用語・単位等)は、現実世界のものと同じ場合が多いです。

※本作品はキャラクターの独白やキャラクターの持つ主観が多い場合がありますので、予めご了承ください。

 そこは壁の両サイドに等間隔に横長ライトが設置されているだけの無機質なトンネルだった。緊急時逃走用にしては無駄にサイズがあり、戦車を3台横並びにしても余裕がある程度だ。もちろんそれに比例して天井も高い。先ほどの爆発で壁に傷一つ入っていないことからして頑丈な造りなのは間違いない。


 BOXから出たとき、背面は行き止まり、つまりその位置はこのトンネルの終点であったようで進行方向は自動決定されていた。しかし地図を見る限りこの一本道のほかにも道が存在するはずで、むしろそれを見つけないことにはそもそも目的地にたどり着けないだろう。


 が、そもそもこの不鮮明な地図を読みこなせているのかという点は怪しい。線の数だけ見れば他の道があるともいえるが、この広さだ。この二つの線がデカい一本の道を表現している可能性もある。ならばこの間に入っている線は何だ? やはりもう一本へとつながる道では?


 人は思考というブレーキがかかったとき、なかなかアクセルを踏みなおすことができない。しかし私は違う。そもそもブレーキがかかるほどの思考力が無いというのもあるし、結論が出される前に他者によってアンサーが決められることが多いからである。





 伊達に下っ端兵隊やってないぞと言わんばかりに最初は加速を決めて走り出したが、数分も経たずして徒歩以下に減速してしまった。基礎体力テストでも同じような有様だったことを覚えている。そのときなぜか皆に「ツインタ〇ボ」と呼ばれていたのは一体どうしてなのか。


 しかしそんなことを考えていた頃、わずかながら景色に変化があった。道自体はまだまだ続いているが、右手に緑色のドアがあった。


 ノブをひねってみたが開かない。強気に揺らしてみたが開かない。思いっきり蹴っ飛ばしてみるともちろん開かな……


「開い……てはないけど、なんか出てきた!」


 蹴りを入れた位置が少し凹んだと思ったらカチッと音が鳴り、ドア横の壁から認証用の端末らしきものが生えてきたのである。


 あっと思い、リュックサックからカードを取り出してかざすと明らかな解錠音がピピッと鳴った。


 おそるおそる開けたが暗くてよく分からない。どうやら滑り台のようになっておりどこかにつながっているらしいが……しかしこれでむやみに飛び込んで産業用のシュレッダーでしたなんて取り返しのつかないオチは嫌だし、メンツ的にもミンチのような挽かれる否、皆に引かれるような元帥でありたくないという自分でも何言っているのかよくわからない考えが決断を鈍らせる。


 ように見せかけてその思考、時間にしてわずか零コンマ一秒未満! 思考によるブレーキがないからこそ好奇心という優れた本能に則って飛び込んでみたわけである。


 思ったより急で、滑っているというより落下しているのではという重力感があるが、心を無にしこの先何が起こってもよいという覚悟を持つ程度には出口に到着するまでに時間があった。




 着地先は慣れた感覚の椅子。しかし勢いがあってちょっと痛い。ん? ここは…………。


 私のお尻はなんて繊細なのか。座っただけでどこのイスか瞬時にわかる。間違いなくこれは元帥専用の椅子。ということは……。


「スタート地点に戻ってきたんだけどぉぉぉぉぉぉぉぉ⁉」






感想、評価よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ