表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
5/93

5(after10)

5


「カブト×―グ的な話にしていこうと思うんだ」

「どうしたの、コロネ。急に」

「いやあさ、最近ヘイトとかうるさいじゃん?それで、この声優をネタにしている作品がいつ蹴り飛ばされるかと思うとさ」

「でも、それは人気作だから言えることでしょう?」

「人気者は辛いな。だから、カブト×―グ的な展開が必要なんだ」

「もう、訳分からない」


 放課後の教室は喧騒に包まれていた。オレンジ色の鮮やかな光が教室を包む。

 そんな中、一人の少女が笑みを浮かべながらコロネとゆずのいる教室に入って行く。

 その瞬間、今まで話していたコロネとゆず以外のクラスメイトは消え、代わりに教室の机にそれぞれ一つずつ桃色の目覚まし時計が置かれていた。

 その目覚まし時計がけたたましく鳴り響き、ホワイトノイズを作り出していた。

「カブト×ーグじゃなくて、幾原世界に飛び込んでるわね」

 少女は一つ一つ目覚まし時計の頭を押して、泣き叫ぶクロックたちを黙らせる。

「なんて」

「贅沢な」

「やつら」

 少女は時計を黙らせるたびに少しずつ言葉を紡いでいく。

「私は」

「声優にすら」

「なれて」

「いないのに!」

 最後の時計が鳴りやんだ。後に残されたのは静寂のみだった。

「お前は一体何者だ?」

「やつは四天王の中でも最弱」

「誰のことを言っているのかしら」

 ゆずはこれまた強烈なキャラが出てきた、と冷や汗をかく。

「だが、私は魔王だ!」

「他の四天王はどこに行った?」

「そんなもの、初めからいない!」

「無茶苦茶な――」

「つまり、お前を倒せば世界に平和が訪れるというわけだな?」

「おー、いぇす、あいきゃん!」

「そろそろ小さな子には難しくなってくるネタよね」

 ゆずは謎の少女の会話についていっているコロネに呆れていた。

「ならば、声優バトルで決着をつけよう!」

「望むところだ!」

「なによ、それ。訳が分からないんだけど」

「気にするな。カブト×ーグはアニメ中に明確なルールを一切言わなくても一年間放送できたんだ。カブト×ーグにできてワタシたちにできないことはない!」

「リハ3回!フリーエントリー!ノーオプションバトル!」

「リハ3回!フリーエントリー!ノーオプションバトル!」

「うおぉおぉおぉおぉおぉおぉおぉおぉお!」

「はあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあ!」

「声優イン!」

「声優イン!」

「いや、訳が分からないんだけど」

「行け!私のマキシマムジェットクルスニク肉まん!」

「負けるな!ワタシのストロングトルネードミサイルたいやき!」

「うおぉおぉおぉおぉおぉおぉおぉおぉお!」

「はあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあ!」

「くっ。なかなかやるな。だが、これで最後だ!ボンバーコンサートリフレクションスティングレー!」

「うわあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあ!」

「ふん。もう立ち上がれまい。ならば、ここで追い打ちをかけてやるとしよう」

「まさか、その仮面の下の素顔は――兄さん?」

「そうだ。私は声優に復讐するために地獄の特訓に耐えてきた。今の私は東京タワーよりも熱い!」

「な、なんてことだ!兄さんがあのマスクザ斉藤だっただなんて――」

「いや、だれもマスクなんてしてないし、あの子、どうみても女の子でしょう。それと、東京タワーは別に熱くもないし」

「だが、ワタシは負けない!たとえこの戦いで命を落とそうとも、マスクザ斉藤を倒して見せる!行け!ストロングトルネードミサイルたいやき!今こそお前の根性を見せろ!」

「何だと!?その体で何故動ける」

「ワタシの声優への愛は不滅だからだ!今だ!ジャマーキャンセリングバリアーストライク!」

「ぐあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあ!」


 次回予告

 これにて平和は守られた。次回『リーディングイノベーション!』


「いやいやいや。少しも解決してないって」


 きっとこんなところで書くべきではないのかもしれないが、小なろ出身作家がいろいろとバッシングを受け、アニメ化までもが中止になるとい事態があった。そのことについて別に私はなんとも思わない。どちらがわにもつくつもりはないのだ。なぜなら、そういう話は憎しみを連鎖させてしまう。憎しみに次ぐ憎しみが重なり、取り返しがつかないところまでいってしまうのだ。私は争いを好まず、誰かが傷つくのを見ていてはいられない。

 今回誰が一番傷ついたか。それは作者さんである。私はその作者さんの小説を拝見したことはないが、同じ文学畑に存在する者として、同情せざるを得ない。読み専であるひとにはわからないかもしれないが、このインフレを起こした世界で成功するのはかなり大変なのである。それを成し遂げた人を私は尊敬する。私は誰かが傷つくのが嫌なのだ。だから、最悪の事態にだけはならないでほしいと切に願っている。

 まあ、こんなところで書いている時点で平和だのなんだのという言葉は意味をなさないけどね。物事、行動あるのみだし。

 きっと、ネット世界で拡散とかして、なんとかなったりしないかなあ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ