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ワタシは花子に呼び出された。
「なんなんだ、花子。いじめられたいのか?テイルズオブの某ヒロインのように」
「まさか、テイルズオブがクソゲーにまで落ちてしまうとは……ってそうじゃないのこと。なんというかその……遊びたかったのこと」
「そうか」
なんとなく花子の行動に思い当たる節があるが、ワタシは付合ってやることにした。
「で、何をするんだ?」
「ひなたぼっこ!」
「おじいちゃんか!」
そういえば、花子と二人だけで会話するのは初めてだった。ワタシはゆず以外と話すのがちょっと苦手だ。
「じゃあ、なにをしたいのこと?」
そう言われても困る。
天才は何でもできるから、面白いと思うことも少ない。辛うじてクリアに時間のかかるゲームとかくらいか。でも、そのうち飽きてしまう。
「そうだな。ちょっと買い物に付き合え」
「花子、お金ないのこと」
「別にお前には買わないぞ!ただ、一緒に店を回ろうというだけだ」
「ジュース一本おごりな、のこと」
「何故だか奢らされてる!?付き合ってやってるのはワタシじゃなかったのか?」
毎月金欠でヒィヒィ言ってる作者や、家賃を滞納している竹内緋色ではないので、ワタシはおごってやる。
「久しぶりの食事のこと」
「お前、いつでも家に飯を食いに来ていいぞ。ただし、一人だけでな」
「何か裏があるのこと」
いや、残念ながらないのだ。流石にこんな貧乏トークをされたら、少し援助してやらなければと思っただけだ。
「ほら。行くぞ」
「よしきた、のこと!」
ワタシと花子は商店街に足を運ぶ。
「あっちの大きなスーパーにはいかないのこと?」
「ああ。いかない」
そよぎ丘にはそこそこ大きなデパートがあって、他の町から人が大勢くる。
もしかしたら、あいつらも来るのかもしれないと思うと近づけなかった。
ワタシたちは近くの宝石店に足を運ぶ。商店街の寂れた宝石店なので、大したものは売っていない。
「子どもが宝石とはいい身分だねえ、のこと」
「店主みたいなことを言うな」
店主のおじさんは苦笑いしていた。
「でも、宝石はいいのこと。人の手で丹精込めて作られたものは贈り物にぴったりのこと」
「今や大半が機械だろうに」
「カルチャーショックのこと」
今さらながら、コイツの正体はなんなんだろうか。おおよそ見当はつくが。
「おじさん。コイツを二つくれるか?」
「高いけど大丈夫かい?」
ちょっとしたチャームのついたアクセサリだった。
「ああ。問題はない」
ワタシは三つあったうちのピンク色と緑色のブレスレットを買った。細いチェーンタイプのブレスレットだ。
ブレスレットを買った後、ワタシと花子は公園で日向ぼっこをしていた。
「あと30分ほどかな」
フキとミワが喧嘩してアクシデントを起こしている可能性を鑑みて、それくらいだと見当をつける。
「なあ、花子」
「ふむわ?」
気持ちよく寝ていた花子をワタシは起こす。まだ、公園のベンチに座って5分と経っていない。
「ほら。これをやる」
ワタシはピンクの宝石のついたブレスレットを花子に渡した。
「これはコロネのものじゃないのこと?」
「いいや。お前とゆずのものだ」
ワタシにはもう必要のないものだ。
もうじきワタシにはリミットが訪れる。それを前回の戦闘で感じた。
「そう、なんだね」
花子はベンチから立ち上がり、そう呟いた。その口調は、いつものおチャラけたものではなかった。
「コロネちゃんは、本当にそれでいいの?」
「お前は一体なんなんだ」
でも、花子がそれを答えるとは思わなかった。
「ただ、悔いはないのかなって。私たちの選択は間違っていたのかなって」
「別にワタシはお前たちのしりぬぐいをすることについてなんとも思ってないぞ」
むしろ、感謝をしているくらいだった。
魔法少女がなければ、ワタシとゆずも、そしてフキたちとも出会えていなかったのだから。
「そう、なのかな」
「お前が否定すれば散っていった花たちはどうなる。それに、お前たちも、感じているのだろう?」
来るべき時は近いということを。
「コロネちゃんにはなんでもお見通しなんだね」
「いいや。何となく、それっぽく言っているだけだ」
本当のところなど分かるはずがない。花子の正体も、花子が何を想い、この決断をしたのかも。
「ははは。謙遜を、のこと」
花子はいつものような口調で言った。
「そうだな。外伝でしんみりとした話は似合わないな!」
それからしばらくワタシたちは日向ぼっこを楽しんだ。
次回予告
「今更だけど、少しも次回予告になってないわよね」
「本当に今さらだな」
「もう読者のみんなは分かってると思うけど」
「おや?ナミは今日は静かだな」
「わたくしもでしゃばるときとでしゃばらないときの分別くらいはつくのですわ――だぜ!」
「うん。ずっと静かでいいと思うよ」
「本編はおろか外伝までなんだか怪しい雰囲気になっちゃったしね。私たちスピンオフ組はどうなっちゃうのか。というか、私が主人公パート2の作品はまだなの!?」
「作者が2傷終了まで書かないって言ってただろ。ちょっとくらい我慢しろ」
「色々と複雑になってきたから作者、本編を読み返してたんだけど、面白くないな、これって読み返すのやめちゃったのよね」
「それって、大変な事態なんじゃないの?」
「書き進めるのとは別、みたいなだけど、作者が面白くないと思った作品が他の人が面白いとは思わないわよね」
「いやまあ、そうなんだろうが、せめてフォローしてやれよ」
「作者が大好きな桜庭一樹先生の昔書いたノベルゲームがクソゲー扱いされてて、ああ、俺には未来がないのか、みたいに思ったりもしたのですわ――だぜ!」
「ぶれねえな。お前も」
「確かに、作者の好きな作家ってセカイ系だったり、一癖も二癖もあるからあんまり一般受けしないのよね。地味にアニメ化とかされているけれど」
「なんだか絵のおかげ、みたいな書き方もされてたしね……」
「さて!ホモネタはまだですの?それとも野獣先輩の新説が出るのですの!?」
「突然振り回したな」
「野獣先輩竹内緋色説」
「むしろ、竹内緋色野獣先輩説じゃない?」
「悪ノリしすぎだろ!というか、作者もよくこんなの許したな!」
『次回、お茶漬け生活はつらいよ』
頭がぶっ潰れてるのに、体までぶっ壊すんじゃねえぞ!




