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魔除けの聖女は無能で役立たずをやめることにしました  作者: ゆうひかんな
第四章 ユニウム・ラグイアーナオペラと嘆きの魔唱姫 

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第八幕 未知なるものとの遭遇


 引き金となったのは歌声だった。

 人を惑わし、霧の奥へと誘う美しい声。

 引き寄せられた男が一人、森の奥へと姿を消した。


 次に別の男が、霧の奥へと友人を探しに行った。

 惑わないように、戻れるように万全の準備を整えて。

 だが二人目の男もまた歌に導かれるようにして姿を消した。


 興味を持った別の男が、霧の奥へと。

 そして三人目の男も、また……。


 ーーーー


「はじめて聞いたときは誰も信じていなかった。人が消えるなんて、普通はありえないだろう」


 そうつぶやいてテオドーロは深く椅子に座って頭を抱える。沈黙の中、ジャミルがペンを動かす音だけが部屋に響いていた。


「だが実際にすごい速さで噂が国内に広まっている。調べてみたら、急に姿を見かけなくなった人間がいるとわかった。男女に関係なく、しかも複数だ。彼らの行き先はアルメタニアの森と呼ばれる同じ場所を目指していたこともわかった。だから人をやって調べたのだが……彼らの中には行方不明になったままの者もいる」

「なぜセイレーンのしわざだと思ったのです?」

「もともとこの国には、セイレーンの伝説があった。歌声で船乗りを惑わし、水中に引きずり込む。魔物となったのも、セイレーンが人に危害を加えるようになったため罰として堕とされたという説もあるくらいだ。凶悪で、悪知恵が働く。国に害を与えるおそろしい存在とも言われているんだ」


 テオドーロは肩を震わせて、おびえたように周囲を見回す。


「実は行方不明になってから戻ってきた者がいてな。襲ってきた相手の姿は見えなかったが、まず女の歌声が聞こえて、襲われたときは何者かに水の中へと引き込まれそうになったと言っている」

「女性の歌声と魔物、それでセイレーンだと」

「ただずいぶん混乱していて、魔物の特徴をはっきり覚えていないらしい。女の顔は見えなかったし、髪の色は赤褐色だったような気がするという程度だ。しかも赤褐色の髪色を持つ女性はこの国では珍しくない」


 アンジェリーナは黙ってテオドーロの言葉を聞いた。

 戻って来た人物は森の入り口で倒れていたところを巡回の兵士に保護されたそうだ。あまりの恐怖に必死で森の中を逃げ回り、気がついたら病院のベットの上で寝ていたと証言したらしい。

 

「興味本位の観光客が迷い込んでは困るから、今は森への出入りを禁じている」

「たしかラグイアーナ王国は魔獣や魔物による被害は少なかったと記憶している。魔物によって人が消えるなどという被害の報告を聞いた記憶がないな」


 ジルベルトがいぶかしげに眉をひそめると、青ざめた顔でテオドーロはきつく手を握った。


「前回の魔獣の大移動が終わってから、民が魔獣や魔物に襲われる頻度が急に増えた。海を渡ってきたのか、国内に新たな魔力だまりか出現したのか。理由はわかっていないけれど、確実に数が増えている」

「数が増えたということはラグイアーナの土地に定着して、繁殖したのだろうな。国はそのことに気がついたけれど、今まで経験がなかっただけに対処の仕方がわからなかった」


 ジルベルトが補足すると、テオドーロはうなずいた。


「対処が遅れて、あっという間に魔獣や魔物が増えてしまった。どんどん強さは増すし、住民や兵士の負傷者が増えて死者も出始めた。そんな混乱の最中に、伝説のはずのセイレーンまで姿を現したんだ。そこで父は女王の聖杯に目をつけたらしい」


 女王の聖杯に水を満たせば聖水の代わりになる。しかも飲めば毒を打ち消す霊薬ともなるから、確実に負傷者や死者が減るだろう。女王の聖杯は今、もっともラグイアーナ王国が必要とする魔道具だった。


「もう一刻の猶予もない。そう思った父上は確実に女王の聖杯を使いたいと考えたみたいなんだ」

「だから改修前の充填部を持ち出した。確実に使えるという保証があるから。それがあの騒動の目的か」

「追い込まれて、あんな手を使った。でも本当に悪気はなかったんだ!」


 アンジェリーナは小さく息を吐いた。

 少なくともアンジェリーナが危惧するような、魔力を奪って一生国に縛りつけるという意図まではなかったらしい。

 するとアレスティオがあきれた顔をした。


「悪気がないなら、もっと他に打つ手があっただろう。魔物討伐に実績のある他国に相談する、もしくは褒賞を出して討伐に慣れた傭兵に依頼する。アンジュをだますようなやり方で魔力を奪っていい理由にはならない」

「それはその、申し訳なかったと思っている」

「認めたな。ジャミル、充填の費用をもう一桁追加だ」

「当然でしょうね」


 言葉とともにジャミルがさらっとペンを動かした瞬間、アンジェリーナは震えた。

 目の前で桁がどんどん増えていく。誰も何も言わない……口が出せないのかもしれないが、こんな金額本当に払えるの?

 ジルベルトだけでなくジャミルも、むしろ剣を取ったほうがマシな状況に追い込む気満々らしい。ジャミルはテオドーロににこりと笑いかけて、書き上げた契約書を示した。

 

「それではこの契約書をよくお読みいただき、こちらに署名をお願いしますね」


 側近だろうか、男性が近づいてきてジャミルの作った契約書の金額を見て固まった。顔色を青くしてテオドーロに無言で首を振っている。

 彼自身が交渉はしないのだろうか?

 思っていた感じと違ってアンジェリーナは内心で首をかしげる。セザイア帝国の皇太子殿下のときは、流れるように側近候補のジャミル様が参戦してきたけれど、この方はそこまで許されていないみたいだ。

 困り果てた顔で、テオドーロは重い口を開いた。


「一度、城に持ち帰りたいのだが」

「かまいませんよ。ですが契約書には期限が設けてあります。延滞金も加算されますから、のらりくらりと契約を先送りするほど金額が跳ね上がります。それでよければどうぞ?」

「それは……」


 青ざめたテオドーロが視線を投げるとジャミルは止めとばかりに柔らかな笑みを浮かべる。


「これに署名いただけないのであれば魔除けの聖女は魔力の充填をいたしません。ですが、今署名すれば賠償金として魔力の充填にかかる費用を払うだけで済みます。セイレーンの件は結果次第ですから、結果が出なければ支払いは不要です。私は公正明大なセザイア商人、双方に利があることしか提案いたしませんよ」


 悪魔のような甘いささやきにテオドーロは沈黙する。

 最終的にテオドーロはジャミルが差し出したペンを手に取って、正副二通の契約書に署名した。署名が終わった瞬間、テオドーロはがっくりとうなだれる。ジャミルの肩を軽く叩いて労うと、アレスティオは皮肉げに口元を歪めた。


「結局は高くついたな。見栄を張らないで、はじめから我々に相談しておけばよかった。相談しなかったのは我々に弱みを握られたくなかったからか?」

「そうじゃない、セイレーンが姿を現すようになって、こんな国が荒れるとは思わなかったんだ。私は何もしていないというのに!」

「国が荒れるのは次期後継者が何もしないからじゃないか?」


 必死の形相で叫ぶテオドーロをジルベルトは冷たく突き放した。終始顔色の悪いテオドーロにアンジェリーナは首をかしげる。

 ……何もしていないなら、なんでこんなにおびえているのだろう?

 ジルベルトはジャミルに手渡された契約書の内容を確認すると鞄にしまった。


「セイレーンもそうだが、どうして急に魔獣や魔物が繁殖したのか。原因になりそうなものは調べたのか?」

「もちろんだ、だが調べても原因がわからなかった」


 顔色を悪くしたままテオドーロは早口で答える。

 アンジェリーナは鞄からおばあさまの知恵袋を取り出すと頁をめくった。


 知恵袋によるとラグイアーナ王国に魔獣や魔物が少ないのには理由がある。それは珍しく自国の領地に魔力だまりのない国だから。

 ただし、餌を狩る目的で海を渡ってくる魔獣や魔物はいる。ワイバーンのような有翼種なら空を渡って。

 それでも魔獣や魔物にとってラグイアーナ王国はあくまでも餌場であって、目的を達成すると、ふたたび縄張りへと戻っていくらしい。

 ちょっと考えて、アンジェリーナはうなずいた。


 魔獣や魔物は餌が少なくなると狩場を移動する。より餌の豊富な狩場を巡って縄張り争いを起こすのだ。けれどラグイアーナ王国は大陸とつながっている場所が少しあるだけで、あとはほぼ海に囲まれている。

 移動に手間がかかるし、陸上に棲む魔のつくものが縄張りにするには不便だ。

 ラグイアーナ王国のように海に囲まれた場所に国があるということは、魔物に襲われにくいという恩恵もあるらしい。

 そしてラグイアーナ王国に魔獣や魔物が定着しない理由にはもう一つあって……アンジェリーナは指先でおばあさまの文字をなぞった。


「アルメタニア果樹園に()()()()()があるから?」

「そうだ。ラグイアーナ王国に恵みをもたらすとされる聖なる果樹。果樹の恩恵で、魔のつくものが寄らないという古くからの言い伝えがあるんだ」


 アンジェリーナがつぶやくとテオドーロが大きくうなずいた。

 知恵袋には、「詳細は不明だが聖なる果樹には、魔のつくものから国を守る力があるのかもしれない」と書いてあった。

 アンジェリーナはラグイアーナ王国の地図を広げる。ラグイアーナ王国国内だけの地図で、道も目印も書かれているような詳細なものだ。


「行方不明になる者が向かったのが、このアルメタニアの森。そして森の一部がアルメタニア果樹園と呼ばれているのですね」

「順序としてはまず聖なる果樹があって、そこに王家がアルメタニア果樹園を作った。その後、管理のために果樹園の名前を森につけたといったところじゃないか?」


 アンジェリーナの手元をのぞき込んで、アレスティオは首をかしげる。


「アンジェリーナは準備万端だな、こんな詳細な地図をどこで手に入れた?」

「検問所のお土産物屋さんです。空き時間にジルベルト様と一緒に観光するつもりだったので」

「ほー、いいじゃないか。しかも何か所か丸印がついているな?」

「私の行きたい場所に赤丸で印をつけました!」


 ふふっと笑ってアンジェリーナが丸を指すと、さりげなくジルベルトに向いたアレスティオの目が弧を描いた。

 いい仕事しただろうとばかりにひっそり親指を立てるアレスティオを軽くにらんで、目元を赤くしたジルベルトが小さく咳払いをする。


「二人とも仕事中だ」

「すみません、つい」


 いけない。集中、集中。

 真面目な顔で答えると、アンジェリーナはもう一度地図を見て、森と果樹園を指した。


「聖なる果樹に問題が起きているということはありませんか?」

「管理を任せている者たちに聞いたが、特に問題はないそうだ」

「聖なる果樹に問題がない、だからセイレーンがその美しい声で魔獣や魔物を呼び寄せていると考えているのですか」

 

 青ざめた顔でテオドーロは無言のままうなずく。顔を上げてアンジェリーナは彼と視線を合わせた。


「第二王子殿下。アルメタニア果樹園と聖なる果樹、行方不明者の出た森。この辺りにセイレーンの住処がある可能性が高いと思います。ですので、この三ヶ所を調査する権限をいただけませんか?」

「わかった、現地の者には伝えておく」


 地図の上に置いたアンジェリーナの指先がさらに横へと動いた。すると森の一部に大きな川が流れていて、その先に大きな湖があることに気がついた。


「こんなところに湖があるのですね!」

「ヴェルニローザ呪王国に面した土地、たしかその一帯はエンデ公爵家の所領じゃなかったか?」


 アンジェリーナの指先を視線で追いかけていたジルベルトが深く意識せずに答えると、突然ガタンという音を立ててテオドーロが立ち上がった。顔色が悪く、今にも倒れそうだ。


「ど、どうしました⁉︎」

「少々失礼する」


 思わずアンジェリーナが声をかけると、テオドーロは側近に支えられて部屋を出て行った。部屋にはポカンとした四人と、居心地悪そうに視線をさまよわせる一人の使用人が残された。

 使用人は途方に暮れた顔をしながら、それでもしっかりとした口調でアンジェリーナに頭を下げる。


「申し訳ありません、主は体調が思わしくないようです。本日のところはこれで」

「帰るか」


 あっさりとしたジルベルトの声で、全員が立ち上がった。

 公館の外に出ればまだ日が高い。一日が終わったわけではないのにアンジェリーナはすでに疲れ切っている。

 

「こんなことを言うと申し訳ないのですが、どういうわけか第二王子殿下に会うと疲れます」

「アンジェリーナにとって未知の存在だものなぁ。しょうがないだろう」


 アレスティオは苦笑いを浮かべる。ジルベルトは疲れた目元を押さえて、深々と息を吐いた。


「あれは私も経験がないな。国同士の付き合い方を考え直すレベルだ」

「私もです。歯ごたえがなさ過ぎて、商人として比べられるのも腹立たしい」

「だが、今まではここまでひどくはなかったぞ。今はまるで国そのものが機能していないみたいだ」


 アレスティオが首をかしげると、ジャミルは公館に冷ややかな眼差しを向ける。


「あのポンコ……テオドーロが次の王となれば我々は商売がやりやすくなりますが、とんでもない問題を引き起こしそうで逆に不安ですね」

「あの、質問してもいいですか?」

 

 アンジェリーナは片手を上げる。そしてジルベルトに視線を向けた。


「テオドーロ様は第二王子なのですよね、それなのに後継者なのですか? 第一王子はいらっしゃらないのです?」

「そうか、アンジュは知らなかったな。テオドーロより二歳年上である第一王子殿下は表向き外遊中ということになっている」

「表向きって、回りくどい言い方ですね。もしかして真相は違うのですか?」


 ジルベルトの話を要約するとこんな感じだ。

 テオドーロよりも二歳年上の第一王子殿下は眉目秀麗、成績優秀、性格も温厚で商才豊かな好人物なのだそうだ。王と王妃の血を引くということで血筋も問題なし、側近からの信頼も厚い非の打ちどころのない優れた人格者だが、彼には一つだけ難点がある。それも、ラグイアーナ王国限定で。


「政治でも商売でも、清廉潔白で正攻法を好む。そのせいで王と折り合いが悪くてな。非公式の場だが、激昂する王と冷静にやり合う姿を何度か見た記憶がある」

「つまり性格が合わないということですか」

「そうだ、そして第二王子を支持する勢力が現れて大きく国が割れた。命を狙われるようになったので自分が目をかけていた優秀な側近を連れて一時的に国を出ている」

「ですが外遊中なら第一王子殿下が戻ってくることもあるのでしょう? それなのに、どうしてあの方が後継者に決まりなのです?」

「重鎮だけでなく、王自らが後押ししているからだ。後継者は最終的に王の承認で決まる。だから、実質彼が後継者のようなものだ」


 アンジェリーナは思い出した。

 最初に会ったとき、美しい操り人形のようで、どうにも影が薄いと思ったことを。それは彼に自分の意思というものを感じられなかったからだ。

 ジルベルトは皮肉げに口元をゆがめる。


「とはいえ今でも第一王子殿下の人気は根強い。テオドーロは地盤を固めている最中なんだ。だから問題を起こしたくなくて、見て見ぬふりをした。側近も周囲の思惑に従って選ばれた者だからか、さっきの感じではいまいち反応が鈍い」

「あれで側近が務まると思っているのでしょうか。諫めもしなければ、助言もしない。立って指示を聞いているだけでいいなら使用人で十分です」


 皇太子の側近候補であるジャミルは不愉快そうに眉をひそめる。


「おそらく当初は順当に第一王子殿下に継がせるつもりで周囲に優秀な側近候補を集めた。ところが第一王子殿下が国を出たので付き添って彼らも国を出てしまったのではないか、と。だから残ったのはそれなりの人物しかいなかった」


 少し考えこんでからジルベルトは顔を上げる。


「やはり第一王子しかいないな」

「俺も第一王子を支持したい。第二王子が後継では危なっかしくて我が国の鉱石を売りたくないな。周囲にいいようにされて、石の価値が下がる」

「私もです。商圏を争うなら、歯ごたえのある人がいい」

「ずいぶんな言われようですねー」


 正直なところ、このときのアンジェリーナは他人事のように思っていた。

 継承権も、政治の話も。しがない平民には遠いところにある話だと、そんなふうに思っていたからだ。

 石畳を踏んでいたアンジェリーナの足が、ふと、何かの気配を感じて止まる。

 アンジェリーナが視線を運河に向けると、一瞬不自然に水面が歪んだ。


「……あれ?」

「どうした?」

「あそこに波紋が。水面も泡立っていません?」


 アンジェリーナはジルベルトに揺れる水面を指した。周囲にブクブクと小さな泡が立っているのがはっきりと見える。ジルベルトは目を細めた。


「ラグイアーナ王国の運河は地下水路と繋がっていると聞いたことがある。地下水路から水が流れ込んだのか?」

「地下水路ですか?」

「この国の地下には、まるで迷路のように入り組んだ洞窟のようなものがあるそうだ。その一部を地下水路として活用しているらしい。政務の合間に、そんな記事を読んだ記憶がある」


 アンジェリーナは驚いて目を丸くする。

 ジルベルトが指す先には、運河の壁にぽっかりと口を開く暗い穴のようなものが見えた。泡立つ場所はたしかにその近くだ。

 けれど、泡の大きさは不自然なくらいにどんどん大きくなる。


 すると水面下に突然、何かが動くような影が見えた。

 ジルベルトは反射的にアンジェリーナを自分の背後にかばった。いつでも剣を抜けるよう柄に手をかけてわずかに腰を落とす。


「違う、魔物だ!」


 アンジェリーナの言葉と同時に水面に黒々とした影が浮かび上がった。それと同時に魔物のからだの一部が水面に姿を現す。

 一瞬のことだが、見えたのは硬いうろこに覆われた尾びれだ。

 何かは尾びれで水面を叩くと、うねるような大波を残して、ふたたび深く水路の底へと沈んでいく。運河の周囲に人々のおびえる声が響いた。


「セイレーンだ!」

「気をつけろ、舟が沈む!」


 危うく転覆しかけた舟は幸いなことに沈むことはなかった。けれどアンジェリーナは、ジルベルトにかばわれたまま動くことができないでいる。


「……歌が、聞こえる」


 もしかすると気づいたのはアンジェリーナだけだったかもしれない。

 地下水路につながる暗い穴の奥から、もの悲しくも美しい歌の旋律が響いていた。


 

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