↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
15/17

戻る

その夜。


配信で、 恋愛の話になった。


誰かのコメントを、 先生が読んだ。

離れていった相手を追うか。


先生が笑った。


「俺は追わんなあ」


コメントが流れる。


「離れたいなら、どうぞって思う」


先生は軽く笑う。


「だって、俺から離れる方がもったいないやろ」


また笑う。


「まあ、そのうち戻ってくるんちゃう」


動かなかった。


先生は、 こちらに言っていない。

見ていることすら、 知らない。


分かっている。

それなのに。


もし。


先生から離れたら。

先生は、 どう思うのだろう。


追わない。


当然。


では。


戻ると、 思うのだろうか。

胸の奥が、 ざわついた。


その時。


男からメッセージが来た。


一人の名前。


また、 新しい人。


画面の上には、 男。


イヤホンからは、 先生の声。


男のメッセージを開いた。


「来週、この方と会います。ご興味ありますか」


以前なら、 すぐ返した。


今は、 少し置く。

男は、 それを教えたつもりなのだろう。


違う。


見て覚えた。


数分後。


「内容次第では、ぜひ」


送る。


すぐ既読になった。


「そう言うと思いました」


少し笑った。


男も、 たぶん笑っている。


自分の手の上で、 上手くなっていると思って。

配信では、 先生が別の話を始めていた。


また先生を見る。


どうして。

男がいる。


男から、 十分に得られる。


人も。

知識も。

考え方も。


先生が担っていたものまで、 少しずつ、 男から得られるようになった。


なのに。


なぜ、 まだここへ戻る。


恋。


その言葉が、 また浮かんだ。


これなら。


やっぱり、 恋なのかもしれない。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。