17オディアスの心の中
私は500年もの間、あの水晶球に封印されていた。番だったアリアを人質にされ、自分の力の源である宝珠を渡してしまった。そのことに後悔はなかった。だが、ジェロシア王はアリアまで殺した。
私はあの水晶球の中でどれほど自分が愚かだったか後悔した。封印が解けたら必ずその報いを受けさせるつもりだった。
そして、やっとその時が来た。
アリシアと言う聖女が私の封印を解いた。
アリアの声を聞いたと言うアリシアは私の宝珠の一つ、再生の力の宝珠を持っていた。
アリアの事を思うと胸は張り裂けそうになったが、どんなに悔いてもアリアは戻って来ない。
最後にアリアが安心して天に行けると言った声を聞いた時はほんの少し気持ちが安らいだ。
私にも幸せになれとアリアは言ったが、番を失って、幸せになどなれるはずもない。私に残された選択肢は宝珠を取り戻し、このアクルート国の国王に復讐する事。それだけが唯一私が生き残ってやるべき事だと思える。
そのためには、どんな手段も使って、私は必ず復讐を遂げるつもりだ。
アリシアに恨みはないが、今頼れるのは彼女しか思い当たらない。
利用するのは心苦しいが、アリシアには、従属の契約結ばせてもらった。
すべての事を成し遂げたら、アリシアは解放して私はグリアダ王国に帰る。
すでに、宝珠の在処は私の身体が感知している。残り4つの宝珠を手に入れに行かなくては。
それにしても、アリシアと言う女は、口答えばかりする。私が竜王だと知っているはずなのにあの態度はなんだ?
全くけしからん!
だが、妙に憎めない。
この先も、アリシアには世話になるだろう。もしもあいつを邪魔する奴がいたら、容赦はしないつもりだ。
それにしても竜化してもあんな小さな竜にしかなれんとは情けない。
とにかく一刻も早く宝珠を取り戻し完全体になるのが先決だ。
だが、いきなり外界に出た私はかなり体力を消耗したらしく。腹が太るといつの間にか眠っていた。
私の力はこんなものではなかったはずなのに!
「とにかく、アリシアは逃さんからな!4つの宝珠を手に入れる為なら何でもするぞ!むにゃむにゃ‥」
そんな寝言を言いながら。




