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異世界送魂師ヒルメ 〜葬儀社勤務だった私の送魂は、誰にも救えなかった魂を救っていく〜  作者: ケンボー


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立ち上がる者

◇ ◇ ◇



ミラーク王国。



王城。



軍議室。



中央に。



広げられた。



巨大な地図。



ミラーク王国。



その国境。



街道。



砦。



王都。



そして。



国境の向こう。



帝国。



地図の上には。



いくつもの。



駒が。



並べられていた。



青。



ミラーク軍。



赤。



帝国軍。



その数。



明らかに。



赤が多い。



「……。」



室内には。



ミラーク国王。



レオン。



アリシア。



エルド。



そして。



各部隊を率いる。



部隊長達。



先ほどまで。



演説によって。



沸き立っていた。



王城。



だが。



ここにいる者達は。



分かっている。



士気だけで。



戦争には。



勝てない。



王が。



地図を。



見つめる。



「始めよう。」



「帝国軍の。」



「現在の状況を。」



「はっ。」



部隊長の一人が。



立ち上がる。



地図へ。



赤い駒を。



置いていく。



「帝国軍本隊。」



「既に国境へ向け。」



「進軍を開始。」



「先行部隊は。」



「ここまで。」



赤い駒。



一つ。



さらに。



その後方。



いくつもの。



赤。



「確認出来ているだけでも。」



「我が軍を。」



「大きく上回る兵数です。」



「さらに。」



別の駒。



「獣人族。」



そして。



もう一つ。



「霊獣を伴う部隊も。」



「帝国軍へ。」



「加わっております。」



「……。」



レオンが。



腕を組む。



「やはり。」



「かなりの数だな。」



「はい。」



「単純な兵力差だけなら。」



「こちらが。」



「圧倒的に不利です。」



別の部隊長が。



口を開く。



「王都へ。」



「籠城するのが。」



「最善では?」



「城壁があります。」



「正面からの。」



「攻撃であれば――」



「いや。」



レオンが。



首を振る。



「今回。」



「帝国の目的は。」



「国だけではない。」



全員。



分かっている。



「ヒルメ殿だ。」



室内が。



静まる。



帝国から。



突きつけられた。



要求。



ヒルメを。



差し出せ。



拒めば。



ミラークを。



滅ぼす。



一人の。



部隊長が。



地図を見ながら。



口を開く。



「ならば。」



「やはり。」



「ヒルメ殿を。」



「王都から。」



「離すべきでは。」



アリシアの。



視線が。



向く。



「どういう意味ですか。」



「帝国の狙いが。」



「ヒルメ殿ならば。」



「王都に。」



「留まっていただく方が。」



「危険です。」



「精鋭を。」



「護衛につけ。」



「帝国軍とは。」



「別方向へ。」



「避難していただく。」



「帝国軍が。」



「王都へ。」



「集中している間ならば――」



「駄目です。」



アリシア。



即答。



「しかし。」



「帝国は。」



「ヒルメ様が。」



「ミラークにいることを。」



「把握しています。」



「……。」



「何故。」



「把握出来ているのか。」



「私達には。」



「まだ分かっていません。」



アリシアが。



地図へ。



指を置く。



「その状態で。」



「ヒルメ様を。」



「城外へ。」



「出す方が危険です。」



レオンも。



頷く。



「私も。」



「アリシアに賛成だ。」



「移動中は。」



「守れる方向が多すぎる。」



「襲撃された場合。」



「少数の護衛では。」



「対応出来ない可能性がある。」



「では。」



「王城の最深部へ。」



「匿うしか。」



「ありませんな。」



部隊長の。



その言葉に。



「ふむ……。」



それまで。



黙っていた。



エルドが。



長い髭へ。



手を添える。



全員の。



視線が。



老魔術師へ。



向く。



「王城の奥へ。」



「隠しておけば安心。」



「そう簡単な話でも。」



「あるまい。」



レオンが。



エルドを見る。



「何か。」



「気になることが?」



「帝国も。」



「そこまで。」



「愚かではなかろう。」



エルドが。



地図の。



王都を。



指差す。



「大軍を。」



「正面からぶつける。」



「その一方で。」



「少数の手練れを。」



「王都へ忍ばせる。」



「それくらいは。」



「考えておるじゃろうて。」



「……潜入部隊。」



「ああ。」



エルドが。



頷く。



「姿を変える魔法。」



「転移の類。」



「魔道具。」



「内通者。」



「方法など。」



「いくらでもある。」



「外の大軍だけに。」



「目を奪われておれば。」



「気付いた時には。」



「懐へ入り込まれておる。」



「……。」



部隊長達が。



顔を。



見合わせる。



「さすがに。」



「厄介ですな。」



「戦とは。」



「そういうものじゃ。」



エルドが。



静かに。



地図を見る。



「相手が。」



「こちらの思う通りに。」



「動いてくれるなどと。」



「考えぬことじゃな。」



レオンが。



頷く。



「王都内部にも。」



「相応の戦力を。」



「残す必要がある。」



「ああ。」



「だが。」



アリシアが。



口を開く。



「それでは。」



「兵が足りません。」



レオンが。



アリシアを見る。



「……何?」



アリシアが。



立ち上がる。



地図へ。



近付く。



「帝国軍より。」



「こちらの兵は。」



「少ない。」



「それなのに。」



「王都内部。」



「東。」



「西。」



「南。」



「北。」



「全てへ。」



「戦力を分散させれば。」



青い駒。



アリシアが。



一つずつ。



離していく。



「どこも。」



「帝国軍に。」



「押し切られます。」



部隊長が。



尋ねる。



「ならば。」



「どこかを。」



「捨てると?」



「違います。」



アリシアが。



地図を見る。



「敵に。」



「戦場を。」



「選ばせなければいい。」



「……?」



一本の。



太い街道。



帝国側から。



ミラーク王都へ。



続いている。



「ここ。」



アリシアが。



指差す。



「帝国軍ほどの。」



「大軍が。」



「最も進みやすい。」



「主街道です。」



レオンが。



頷く。



「そうだ。」



「大軍を動かすなら。」



「ここを使う可能性が高い。」



「可能性ではなく。」



「使わせます。」



「……。」



レオンが。



アリシアを見る。



「どうやってだ。」



「他の道を。」



「使いにくくします。」



アリシアが。



別の道を。



順番に。



指差す。



「木を倒す。」



「道を崩す。」



「魔術で。」



「地形を変える。」



「少数の兵を。」



「配置して。」



「進軍を妨害する。」



「完全に。」



「塞ぐ必要はありません。」



「進める。」



「ですが。」



「時間が掛かる。」



「被害も出る。」



「そう思わせれば。」



アリシアの。



指が。



主街道へ。



戻る。



「大軍なら。」



「こちらを。」



「選びます。」



「……なるほど。」



部隊長の一人が。



呟く。



レオンも。



地図を。



見つめる。



「敵を。」



「主街道へ。」



「誘導する。」



「はい。」



「兵数で。」



「負けているのなら。」



「全ての場所で。」



「戦ってはいけません。」



アリシアが。



散らばっていた。



青い駒を。



主街道周辺へ。



集める。



「戦う場所を。」



「こちらで決める。」



「そして。」



「そこへ。」



「戦力を集中させます。」



「……。」



エルドが。



地図を。



眺め。



小さく。



笑う。



「ほっほ。」



「随分と。」



「思い切った策を。」



「考えるものじゃ。」



アリシアが。



エルドを見る。



「無茶でしょうか。」



「いや。」



エルドが。



首を振る。



「兵が少ない以上。」



「理には適っておる。」



「ただし。」



「敵も。」



「途中で気付くじゃろう。」



「はい。」



「だからこそ。」



「気付いた時には。」



「引き返せない場所まで。」



「入ってもらいます。」



「ほう。」



「そこで。」



アリシアが。



青い駒を。



配置していく。



「正面。」



「騎士団。」



「左右の高所へ。」



「弓兵。」



「後方に。」



「魔術部隊。」



「さらに。」



「第二陣を。」



「後ろへ。」



「敵が。」



「主街道へ。」



「十分に入ったところで。」



「一気に。」



「叩きます。」



一人の。



部隊長が。



尋ねる。



「では。」



「アリシア様は。」



「どこへ。」



「最前線です。」



迷いなく。



答える。



レオンが。



すぐに。



口を開く。



「待て。」



「お前は。」



「ヒルメ殿の。」



「側へ置いた方がいい。」



アリシアが。



レオンを見る。



「いいえ。」



「私が。」



「ヒルメ様の。」



「隣にいる必要は。」



「ありません。」



「……。」



「ヒルメ様へ。」



「誰も。」



「近付けなければ。」



「いいのです。」



アリシアの。



指。



帝国軍。



最前列。



「帝国軍の。」



「主力を。」



「正面から止める。」



「それが出来る者は。」



「誰ですか。」



沈黙。



誰も。



答えない。



ミラーク王国。



最高戦力。



アリシア。



答えなど。



一つしかない。



「私が。」



「ここで。」



「止めます。」



「帝国軍を。」



「王都へは。」



「近付けさせません。」



王が。



口を開く。



「アリシア。」



「最も。」



「危険な場所だぞ。」



「はい。」



「分かっています。」



「ならば――」



「陛下。」



アリシアが。



王を。



真っ直ぐ。



見る。



「私は。」



「この国で。」



「最も強いのでしょう?」



「……。」



「ならば。」



「最も危険な場所に。」



「私を置くべきです。」



「そのための。」



「力です。」



静寂。



やがて。



「ほっほっほ。」



エルドが。



笑う。



「これは。」



「止めても。」



「聞かんじゃろうな。」



レオンが。



ため息を。



吐く。



「笑い事ではないぞ。」



「分かっておる。」



エルドが。



アリシアを見る。



「じゃが。」



「アリシアの言うことも。」



「もっともじゃ。」



「前線に。」



「これ以上の者は。」



「おらん。」



「……。」



レオンも。



否定出来ない。



「ならば。」



レオンが。



別の駒を。



手に取る。



「私は。」



「ここだ。」



前線。



そして。



王都。



その中間。



「全軍の。」



「指揮を執る。」



「各部隊から。」



「戦況を集め。」



「必要な場所へ。」



「増援を送る。」



「アリシア。」



「お前は。」



「前だけ見ていろ。」



「戦場全体は。」



「私が見る。」



アリシアが。



頷く。



「お願いします。」



「さて。」



エルド。



「そうなると。」



「儂の役目は。」



「決まったようじゃな。」



レオンが。



見る。



「王都に。」



「残ってくれるか。」



「ああ。」



エルドが。



白い駒。



ヒルメを。



見つめる。



「前線は。」



「若い者に。」



「任せるとしよう。」



「儂は。」



「王都の守り。」



「それから。」



「ヒルメの側へ。」



「置いてもらおうかの。」



アリシアが。



エルドを見る。



「お願いします。」



「ほっほ。」



「そのような顔を。」



「するでない。」



「ヒルメのことなら。」



「この爺に。」



「任せておけ。」



「……はい。」



エルドが。



地図の。



王城を。



指で。



軽く叩く。



「それに。」



「帝国が。」



「忍び込ませた者を。」



「相手にするなら。」



「儂の方が。」



「都合がよかろう。」



「王城には。」



「儂が。」



「結界を張る。」



「転移も。」



「探知も。」



「そう易々とは。」



「通さんよ。」



一人の。



魔術部隊長が。



頭を下げる。



「我々も。」



「お手伝いを。」



「いや。」



エルドが。



首を振る。



「お主らは。」



「前線へ行け。」



「アリシアを。」



「一人で。」



「戦わせるつもりか?」



「……!」



「攻撃魔法。」



「防御魔法。」



「治癒。」



「やることは。」



「山ほどあるぞ。」



「はっ!」



エルドが。



笑う。



「王都には。」



「儂がおる。」



「心配せず。」



「行ってこい。」



「はい!」



王が。



エルドを見る。



「頼めるか。」



「無論じゃ。」



「この国は。」



「儂にとっても。」



「長い付き合いじゃからな。」



そして。



王。



レオンが。



尋ねる。



「陛下は。」



「王城へ。」



「残ってください。」



「ああ。」



王が。



頷く。



「余も。」



「そのつもりだ。」



「戦場へ。」



「出るつもりはない。」



「余が。」



「剣を持ったところで。」



「兵の足を。」



「引っ張るだけだ。」



エルドが。



髭を撫でる。



「ほっほ。」



「己に出来ぬことを。」



「理解するのも。」



「王の器じゃよ。」



王が。



苦笑する。



「褒められているのか。」



「分からんな。」



「褒めておるとも。」



僅かに。



室内の。



緊張が。



緩む。



だが。



王は。



すぐに。



表情を戻す。



「余は。」



「民を守る。」



「避難場所の確保。」



「食糧の配給。」



「治療所。」



「負傷兵の受け入れ。」



「戦えぬ者達を。」



「守るために。」



「王城から。」



「全てを指揮する。」



レオンが。



頷く。



「お願いします。」



王が。



地図中央。



白い駒を見る。



「そして。」



「ヒルメ殿は。」



「王城地下へ。」



「移っていただこう。」



「待ってください。」



アリシア。



「地下へ。」



「移すだけでは。」



「不十分です。」



「……というと?」



「ヒルメ様の。」



「居場所を。」



「知る者を。」



「限定してください。」



エルドが。



頷く。



「うむ。」



「それがよかろう。」



「護衛。」



「食事を運ぶ者。」



「部屋へ。」



「出入りする者。」



「全て。」



「最低限にする。」



「兵達にも。」



「正確な場所は。」



「知らせぬ方がよい。」



レオンが。



考える。



「しかし。」



「内部に。」



「敵がいるかどうかも。」



「分からない。」



「だからこそじゃ。」



エルドが。



別の。



白い駒を。



手に取る。



「一つ。」



「偽の情報を。」



「流してみては。」



「どうじゃ。」



「偽の情報?」



「ヒルメを。」



「王城内の。」



「別の場所へ。」



「移したことにする。」



レオンが。



目を細める。



「囮か。」



「うむ。」



「もし。」



「その場所へ。」



「何者かが。」



「現れれば。」



エルドが。



穏やかに。



笑う。



「誰かが。」



「帝国へ。」



「情報を流しておる。」



「そういうことじゃ。」



アリシアが。



頷く。



「それで。」



「いきましょう。」



レオンも。



頷く。



「決まりだ。」



レオンが。



地図の前へ。



立つ。



各部隊長達を。



見渡す。



「第一部隊。」



「はっ!」



「東側街道。」



「敵を。」



「主街道へ。」



「誘導しろ。」



「倒すことを。」



「優先するな。」



「時間を使わせ。」



「進路を変えさせろ。」



「はっ!」



「第二部隊。」



「はっ!」



「西側を。」



「担当。」



「同様に。」



「敵を。」



「主街道へ。」



「追い込め。」



「はっ!」



「第三部隊。」



「はっ!」



「王都手前。」



「第二防衛線。」



「万が一。」



「主街道が。」



「突破された場合。」



「ここで止めろ。」



「命に代えても!」



「違う。」



レオンが。



即座に。



否定する。



部隊長が。



顔を上げる。



「死ぬことを。」



「命令しているのではない。」



「生きて。」



「止めろ。」



「……!」



「はっ!」



「弓兵隊。」



「はっ!」



「主街道左右。」



「高所を確保。」



「敵の魔術師。」



「指揮官。」



「大型の霊獣。」



「優先して。」



「狙え。」



「はっ!」



「魔術部隊。」



「はっ!」



「アリシアの。」



「後方。」



「攻撃だけに。」



「集中するな。」



「防壁。」



「治癒。」



「敵魔法への。」



「迎撃。」



「前線を。」



「支えろ。」



「はっ!」



次々と。



決まっていく。



配置。



役割。



誰が。



どこを。



守るのか。



そして。



最後。



レオンが。



アリシアを見る。



「アリシア。」



「はい。」



「主街道。」



「最前線。」



「帝国軍主力を。」



「止めろ。」



アリシアが。



頷く。



「承知しました。」



「レオン。」



王。



「はい。」



「全軍の指揮。」



「任せる。」



「必ず。」



「帝国軍を。」



「止めてみせます。」



「エルド。」



「うむ。」



「王都と。」



「ヒルメ殿を。」



「頼む。」



エルドが。



ゆっくり。



頷く。



「任されよう。」



「外は。」



「若い者達に。」



「頑張ってもらうとして。」



「王都へ。」



「入り込もうとする。」



「不届き者には。」



「少々。」



「この爺が。」



「相手をしてやろう。」



アリシアが。



エルドを見る。



「ヒルメ様を。」



「お願いします。」



「心配するでない。」



エルドが。



穏やかに。



笑う。



「お主は。」



「お主の役目を。」



「果たしてこい。」



「ヒルメは。」



「儂が守る。」



「……はい。」



王が。



ゆっくりと。



立ち上がる。



全員の。



視線が。



集まる。



「我々は。」



「帝国より。」



「少ない。」



「兵も。」



「物資も。」



「おそらく。」



「何もかも。」



「向こうが上だ。」



「……。」



「だが。」



「ここは。」



「我らの国だ。」



「我らの民が。」



「暮らす国だ。」



王が。



全員を見る。



「先ほど。」



「アリシアに。」



「決断をしろと。」



「言われた。」



アリシアが。



王を見る。



「その通りだった。」



「余は。」



「迷っていた。」



「国を守るためなら。」



「一人を。」



「差し出すべきなのではないか。」



「そう。」



「考えた。」



「だが。」



王が。



白い駒を見る。



「一人の民を。」



「敵へ差し出し。」



「守った国を。」



「果たして。」



「国と呼べるのか。」



「……。」



「ヒルメ殿も。」



「今は。」



「ミラークで。」



「暮らす者。」



「ならば。」



「余の民だ。」



王が。



顔を上げる。



「民を。」



「差し出す王に。」



「他の民を。」



「守る資格などない。」



レオンが。



静かに。



頷く。



アリシアの。



口元が。



僅かに。



緩む。



エルドも。



何も言わず。



王を。



見ている。



「戦うぞ。」



王の。



声。



「国を。」



「守る。」



「民を。」



「守る。」



「仲間を。」



「守る。」



「そして。」



「ヒルメ殿も。」



「守る。」



「誰一人。」



「帝国へ。」



「差し出さぬ。」



部隊長達が。



一斉に。



立ち上がる。



『はっ!!』



声が。



軍議室を。



揺らす。



レオンが。



地図を。



見下ろす。



「各部隊。」



「配置につけ。」



「帝国軍を。」



「迎え撃つ。」



『はっ!!』



部隊長達が。



次々と。



軍議室を。



出ていく。



アリシアも。



立ち上がる。



その手を。



剣へ。



添える。



「……。」



誰にも。



聞こえないほど。



小さく。



呟く。



「ヒルメ様。」



「今度は。」



「私達が。」



「あなたを。」



「守る番です。」



そして。



アリシアも。



軍議室を。



後にした。



◇ ◇ ◇

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