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竜のマニ  作者: ぼんにゃん
一章
24/32

脱出

二十四、脱出


 刈り上げの男が出て行った後、縄で縛られてしたシアンは何とか脱出を試みていた。

手下も連れていったらしく、見張りもいない今がチャンスだと思った。

しかしぐるぐる巻きのロープはどうしてもほどけそうになかった。

そこでカーペットの上を這い、男に取り上げられた剣が立てかけてあるクローゼットのそばまで来た。

剣を鞘から出して縄を切ろうと思ったが、身動きができないためどうしようもなかった。

(クソッ)

外が薄桃色に光ったと思うと大きな音と振動がした。

戦闘が起こっているようだが、ここからでは外の様子は見えなかった。

トントンと階段を上る音がした後、ガチャっと部屋の扉が開いた。

(誰だ?)

シアンが扉の方を見ると白衣を着た少年が立っていた。

「レオ様~。今の何の音ですか~?……あれ、誰もいない?」

のんびりした口調が特徴的であった。

「あ~」

少年はシアンを見つけると側に寄ってきた。

「僕はクェンティン。君も~機械作りを手伝うために連れてこられたんだよね~?今忙しくて助かるよ~」

結び目をほどきながら、のんびりとした口調で少年は話を続ける。

縄が解けたシアンは口をふさいでいた布を外し、剣を手に取った。

「俺は機械づくりを手伝わない!あいつより先にダークキャンドルの会を潰さなきゃいけないんだよ!」

そう言ってシアンはクェンティンに剣先を向ける。

「そんな~君強いの~?ウルピー様に怒られる~」

半泣きのクェンティンを置いてシアンは部屋を飛び出した。


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