レオの弓矢
二十二、レオの弓矢
4人は城の門の方へと進んだ。
ベリータは縛られて無理やり連れられていたが。
そこに矢が飛んで来て、マニの腕をかすめる。
「いたっ」
飛んできた方を見るとシアンを連れ去った刈り上げの男が弓を持って窓から見下ろしていた。
「ここから先には行かせないぜ」
見ると他の窓にも弓矢を持ったものが数人狙っていた。
「ちょっとやめなさいよ、レオ!私に当たったらどうするのよー!!」
ベリータが猛抗議する。
「敵に負けただけじゃなくて、捕まって足まで引っ張りやがって本当に迷惑なんだよ、お前は」
「くぅ……」
ベリータは悔しそうに黙ってしまった。
「彼女、人質にはなりそうにありませんね」
そう言って師匠はベリータを抱き上げる。
「え?」
「私は両手が塞がっているんで、二人で対処お願いします」
そう言って師匠は後ろに下がり、ベリータを地面に降ろした。
マニはレオをにらみ合う。
「帰るんなら見逃してもいいぜ」
「シアンを見捨てて帰れないよ」
マニは勇気を出して叫んだ。
「そうか、討て」
レオがそういうと、一斉に射撃が始まった。
「ココア、僕が囮になるから、魔法で倒してほしい」
「わかった」
ココアは矢をよけながら下がっていく。
マニはひたすら走り回り矢をよけ続けた。
何度か矢が体をかすめた。
背後から薄桃色の光が差したと思った瞬間、光線が弓使いたちを薙ぎ払う。
「ほっ」
ココアの魔法で全滅したようであった。
窓から身を隠していたレオがココアに矢を向けている。
「危ない!」
マニはとっさに爪の刃をレオに飛ばすが間に合わない。
放たれた矢はココアの頭部にめがけて飛んでいった。
「はっ」
とっさに師匠が放った魔法で矢の軌道はそれたものの、ココアの頭部をかすめた。
血しぶきが上がり、ココアは座り込む。
「ココアが……」
震えるマニに師匠が一喝する。
「こちらは私が何とかします。マニ君はあの男を!」
我に返ると同時に矢がマニの方へ飛んできた。




