金目当て
十八、金目当て
マニはシアンと町で別れた後、北の森で修行をしていたこと、森の神殿にも町から避難してきた人たちがいたこと、森まで火の手が迫り、ダークキャンドルの会の規模を調べてみようと出かけたことを話した。
「それは無駄になるな。この俺が全滅させるからだ!」
「相手は毒ガスを使うんだよ。そりゃあ、護衛の人たちもいるけどやばいんじゃ……」
「シアン様、やっぱり帰りましょう。我が国も今は他国にさける戦力は無いですし」
「そうです。自国の防衛だけで手いっぱいです」
「だから、俺一人でやるから」
三人が言い争う中、風を切って大きな金属の塊が飛んできた。
マニたちの上空でとまる。
「何だ?」
金属の塊の影の下で皆、身構える。
塊の側面が空き、男が顔を出す。
垂らしたロープがシアンに巻き付きそのまま引き上げられていった。
「シアン様!」
「金づるゲットー!!お前たち身代金を用意しておけよ」
「放せっ」
開いた扉がしまり、金属の鳥は早いスピードで離れていく。
「どうしよう」
ココアが装飾のついた杖を放り上げると空中でクルクルと回転し、ほうきへと形を変えた。
そのままほうきにこしかける。
「後ろに乗って」
マニはうながされるままに後ろにまたがるとほうきは急上昇し。加速していく。
「うわあああああ!!」
飛び慣れているマニもあまりのスピードに悲鳴を上げた。
馬に乗った二人の護衛は助けを求めるべく本国へ連絡をはじめた。




