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ドラコから明かされる衝撃の真実

まずは金銀財宝の回収に動く。ちょっとしたお小遣い稼ぎだ。

隠された秘宝のダイヤや宝石が埋め込まれた王冠に金の延べ棒などを回収。

根こそぎ手に入れたところで兄探しと行こう。


「預かってくれないか? 」

ドラコに渡す。

「おい何やってるんだよカズ! 勝手なことするなって」

「そうだよカズ君」

ハイもゾークも金銀財宝に目が眩んでおかしくなっている。

だが僕たちの目的は新たなアトリエでありレアアイテム収集だ。

ならばこれはその資金にしよう。だから誰が持ってようと構わない。

争いの原因ならないようにドラコに預かってもらうのが一番いい。


「いいの? 」

「悪いな。重いだろうけど任せた! 」

ここはリーダーよりも合成師としての僕の判断だ。それが嫌なら抜けてもらう。

と言っても二人ともそこまで困ってないし汚くもない。

だから仕方なく従う。二人ともただ心配なだけだったようだ。


「おい本気かカズ? 」

ハイはドラコに聞かれないようにヒソヒソと話す。

「大丈夫だって。持ってもらうのはこの洞窟を出るまで。

後で返してもらって皆で山分けすればいいだろう?

荷物になるから持ってもらおうってだけ」

「ははは! そうだよな。うんうんカズに賛成! 」

「だったら僕も構わないよ。でも何を飼おうかな…… 

フォレーセスちゃんのプレゼントでも」

うわ…… まだ諦めてないらしい。別に構わないけど無理だと思うな。

何と言っても僕に夢中だから。なぜそうなのかまったく分からないが。

ハイを見習ってもっと前を見た方がいいぞ。

絶対に振り向いてくれないって。一人で会いに行っても無視されるだけ。

だからって悪いけど僕はついて行く気はない。


洞窟山猫のお陰でかなり深くまで。

「ストップ! 」

危うく壁に激突するところだった。

どうやら洞窟山猫は小動物を狙い突っ込もうとしたのだろう。

これ以上は危険なのでここで別れることに。


「ドラコ…… それで兄さんはどこに? 」

入ってすぐにドラコが兄と逸れたからと助けを求めて来た。

仕方なく僕たちが協力した訳だけど…… 今のところどこにも見当たらない。

もちろん人助けしてる暇はない。

今回の旅だってウッド爺紹介のアトリエ訪問がある。

洞窟辺りで迷ったのでまだたどり着けてないから急がなければならない。

そう言えば何だか眠くなってきたような…… そろそろ寝る時間さ。


「ごめんなさい。どこにいるかは分からないの。

本当は洞窟の入口で待ってるように言われたんだけど…… 」

逸れたのではなく待っていたのか? いい加減だな。

「それでドラコの兄さんってどんな感じなんだ? 」

ハイが何気なく聞く。

「その…… 」

あれおかしいな? まったく言葉が出ない。ずっと沈黙。

ドラコは僕たちに手伝ってもらおうとしてるくせになぜか特徴を教えてくれない。

教えてくれなければ探しようがないんだけどな。それとも何かあるのか?

もちろん洞窟で出会った人間が恐らくドラコの兄に違いないが。

別に隠す必要はまったくないはずなんだけど。


「黙ってないで教えてよドラコちゃん」

ゾークも心配する。

ハイもゾークも興奮したり追い込まれない限りただのいい奴だからな。

「あの…… 」

そう言うと僕の服を引っ張る。どうやら僕にだけ教えてくれるらしい。

でもそれだときっと二人が悲しむよな。

「おいおいここでいいだろう? お兄さんのことなんだから皆に言っても…… 」

「本当にいいの? 」

なぜか僕に確認する。もう意味が分からない。とにかく早く言ってくれと急かす。

それでも決心がつかないらしく下をむいてしまった。


「おいドラコ! 」

「本当に本当にいいの? 」

「いいよ! 早く頼む! 」

らしくないドラコ。いつからそんなかわいらしい女の子になったんだろう?

「分かった。だったら皆聞いて」

「ほら二人とも大人しく聞いてあげてくれ。ドラコのお兄さんはどんな人? 」

 

「ごめんなさい。実は…… お兄さんはあなたなのカズ」

衝撃発言をするドラコ。

ちょっと待ってくれ。僕に妹など…… いたけどそれはドラコじゃない。

僕の妹は今も昔もソラ一人だけ。ドラコが妹のはずがない。

ないけど嘘を言ってるともふざけてるとも思えないんだよね。


「待ってくれよ! すると父さんが酔っぱらった勢いで…… 」

それしかない。だってマローンおばさんがそんな話をしていた。

いつもいい加減で女にだらしない最低な酒飲み。

いくらおばさんでもそんなの酷いよと言ってたけどもしかして……

どうしよう。すると僕には妹が二人。ドラコがもう一人の妹になる。


「ごめんお兄ちゃん。お友だちの皆に隠していた秘密を…… 

お兄ちゃんだけにこっそり言おうと思っていたのに」

そんな風に泣き出した。泣き出したと言うか叫び出した。

ヒャーンとおかしな叫び方。

独特だが今はそんなことどうでもいい。なぜ僕に妹がいるんだ。


「まさか…… 僕に会いに来てくれたのか? 」

「うん。そうなの」

「でもドラコは妖精だと聞いたけど…… 」

ドラコは笑顔を浮かべ改めて抱き着く。

「お兄ちゃん! 」

「ド…… ドラコ…… 」

どうも変だなと思ったんだよな。初めから仕組まれてるような感じ。

僕たち二人は抱き合った。そして兄妹の絆を深める。


「おいおい本気かよカズ? 」

「それは分からない」

「するとドラコちゃんは妖精ではなく人間」

「そうただの人間…… 実はそうでもないんだ。ママが人間でパパがドラゴン。

これは誰にも言ってこなかったこと。だから絶対に秘密にしてね」

ドラコの無茶な要求に二人は笑顔で応える。

大丈夫。二人とも信用されてないから。

また変なこと言ってるよと笑われるのが二人の運命。それがハイとゾークだ。


うん? でもちょっと待ってくれ…… 

パパがドラゴンだからドラコは人間とドラゴンのハーフ。

すると父さんはドラゴンと言うことにならないか?

ドラゴンアイランドに行くってそう言うことか?

だから父さんはついて行くなんて言ったのか。


十回ほどドラコに確認してから現実を受け入れる。

すると妹のドラドラもドラゴン?

うわ…… それはないよ。もう帰りたくない気分だ。

父さん何をやってるんだよ?


仕方ない。洞窟探索を続けるとしよう。


               続く

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