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洞窟探検

復活のデッドモンスター。

洞窟守によればこいつは何度も生き返るそう。

ではデッドモンスターの正しい倒し方を教えてもらいますか。


洞窟守対デッドモンスター

「おいおい。恐怖で震えるなよ情けない。こいつは大して強くない。

顔を攻撃するのが最大の特徴だ。弱点を突くように顔ばかり狙う最低な奴だ。

そうすると顔が血だらけになって視界が悪くなり相手のペースに。

これだけ聞くと恐ろしい化け物だが戦い方を間違えなければ怖くない」

洞窟守のアドバイスは本当に大丈夫かと思えてくるもの。


「一体どうすれば…… 」

ゾークが震える。

「簡単なことさ。背中を向けて戦えばいい」

とんでもないことを言い出した。攻撃してくれと言ってるようなもの。

さすがに誰もしようとは思わない。そもそもフォレーセスは初めからやる気なし。

「背中? やってみるか」

ハイは何でもやろうとする積極的な男。

相手が人喰いオオカミでないなら怖くない。そんな謎論理で攻撃する。

しかしただの子供でその上武器は木の棒だから攻撃力は低い。


「仕方ない。よく見てるんだぞ」

代わりに洞窟守が攻撃。後ろ向き攻撃はおかしくて不便。

だからって勝てないと言う訳ではない。

こうしてバックからの抜刀術でデッドモンスターを倒した。

うーん。よく考えたら顔さえ守ればいいんだからお面でもマスクでもいいのでは?

ただ急に言われても持ってないけどね。


「おい見ろよ! 何かあるぞ」

デッドモンスターの下には謎のアイテムが。

ゾークがさっそく鑑定する。彼にはその手の才能がある。

僕は合成の才能があってゾークには鑑定の才能が。

だから二人が力を合わせれば金儲けだってできるさ。

もちろんこの能力は村のため人々のために使うつもり。

まだ僕たち子供だからウッド爺みたいに金儲けに使おうとは思わない。


「これはダイヤだ! クズダイヤだけど売れれば多少の金にはなると思う」

目を煌めかせる。やはりゾークを連れて来て正解だな。

ただの泣き虫でどこにでも吐くだけの子ではなかった。

これで合成アイテム用のレアアイテムの調達が楽になった。

後はアトリエさえ見つかればすべてうまく行く。


「よし行こうぜ! 」

大喜びのハイ。その背中にデッドモンスターが迫る。

「ハイ! 逃げろ! 」

ダメだ。一歩も二歩も遅れる。本来だったら簡単に逃げ切れたのに。

モンスターを退治して戦利品をゲットしたせいで浮かれるものだから。

「ハイ! 」

「何だよ…… ああ! 」

断末魔が聞こえた気がした。

しかしさすがに一発では致命傷にはならなかった。


「これを早く! 」

特製エナジードリンクで傷の回復。

これは傷と毒と錯乱と熱に効果があり体力回復にもなる。

フォレーセスに渡そうと思っていたもの。さすがに仲間を見捨てておけない。

合成レアアイテムの一つ。

今回の旅はその合成レアアイテムを作る旅なので逆に一つ減ったことになる。

でもこれでハイは元通り。傷跡一つ残さない優秀なエナジードリンク。

初めての使用でここまで回復したと判明したのはプラスだ。

結局デッドモンスターは僕たちにはまだ早いらしい。

洞窟守に後の処理を頼む。


「うぎゃああ! 」

まともに喰らったデッドモンスターが息絶える。

これで動かなくなった。

「よしもういいだろう? 素人のお前たちがこれ以上いれば危険だ」

そう言って洞窟探検を強制終了。

きっと洞窟守はどれだけ危険かを伝えたかったのだろう。

急いで入口に戻ることに。


「ちょっと待ってよ! 」

ゾークがトイレに行きたいと駄々をこねる。

仕方なくその辺で用を足すように指示。

そこにレアモンスターのスライムが現れる。

スライムはあの見た目から害ははないように見えるがそうでもない。

小さな小さな斑点状のブツブツが見られる。あれに刺されたら熱が出るはずだ。

もう特製エナジードリンクはないのでまともに喰らえない。


「うおおおお! 凄いものを隠し持ってるぞ 」

どうやらゾークはお宝を見つけたらしい。

これはレアアイテム。すると合成にはもってこいだろう。

興奮するゾーク以上につい叫んでしまう。

こいつを倒せばレアアイテムが手に入る。


「よし勝負! 」

と言っても僕たちには大した剣も武器もない。あるのは僅かなアイテムのみ。

これではレベル1の雑魚モンスターでも倒せないだろう。

仕方ないのでハイに頼む。

「分かったよ。だったらとっておきを出してやるか」

ハイはこの日のためにと金属バットを隠し持っていた。

もはやハイが戦士で僕たちは魔法使い…… 村人か。


ハイによってスライムはグチャグチャに。その汁を搾り取る作業を行うゾーク。

あまり見たいとは思わないがこれもレアアイテムのためであり貴重な合成材料。

「こっちの方にスライムが大量にいるぜ」

そう言って容赦ない攻撃を加えるハイ。

恐ろしい…… 何も気にしないでぶっ叩くハイもだが搾り取ろうとするゾークも。

その光景を笑って眺めるフォレーセスも。


洞窟守が怯えてる。これは奴もモンスターの可能性あり。と言うことは彼こそ……

確かめるしかないな。でも今ここで洞窟守を失うのはまずい。

敵に回られたら厄介どころか全滅だ。とにかく洞窟を出てから。


間もなく日暮れ。急いで外へ。

入口に戻って来る。

「ありがとうございます! 」

案内してもらったお礼を述べる。僕たちはそう言うところはしっかりできるのさ。

でもハイは口が悪くてゾークはオドオドしていてよく誤解される。

フォレーセスはそのままだろうから庇えないがどうであれ皆成長したな。

世話係としては嬉しいよ。当然貴重なレアアイテムもたくさん手に入った。

これで半分ぐらいはどうにかなりそう。目標まではまだ遠いが悪くない。

後は報酬を貰えれば買うことだってできるだろうしな。


「よしでは村に戻ろう」

洞窟守はほっとした表情を浮かべる。いくらよその子供でもその責任はある。

でも本当にそれだけかな?


                続く


             

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