45.謎の存在
遅れてすいません(>_<)
その日、大会の予選が終わり俺たちが先に宿に戻ると、予想通りというべきか四人は大会で見つけた例の三人を連れて帰ってきた。
まずは自己紹介。
「久しぶり、でいいのか?泉小太郎だ。初期スキルは《大剣士》だ」
「三河陸です。初期スキルは《斧使い》です」
「同じく、留萌かなでです。スキルは《棒術》ですけど、同じくユニークスキルに《忍者》ってのがありました」
以上、自己紹介終わり。
「じゃあ次はこっちな。俺は柳真一。初期スキルは《剣士》だけど、今頑張って《火魔法》のレベルを上げてる」
嘘だけども。《火魔法》なんて頑張っただけじゃ上がらないところまで来たけれども。
「次は俺だな。俺は倉場大和、スキルは《武闘家》だ」
「日野誠。スキルは《剣士》《剣豪》《剣聖》と三つそろえているよ」
「俺は下上勇也だ!スキルは《聖剣使い》だ!ヨロシクな!」
「横田花蓮です。スキルは《魔法剣士》、大会で当たったら手加減しないから」
まさかの横田さん戦闘宣言に俺含めだれも驚きを隠せません!というか彼女だけ四人の中でレベルカンストしてるなと思ったらただの戦闘狂かよ。
「それじゃ早速で悪いけどお前たちは王宮から追放されてここにいるんだよな?」
「あーうん、多分そうだったと思う、ぞ?」
ナゼに疑問系。
「すみません。実は僕たち、王宮に居たときの記憶があいまいなんです。意識がはっきりしたのはこの国に来た少し後からで」
「そういえば多分なんですけど、そこにいる女の子も一緒にいた気がします」
どうやら王女様が彼らと一緒に居たのは確からしい。
だがそれよりも記憶があいまいというのはいったいどういうことだろうか。少しボーっとしていただけでは?
「なあ、記憶があいまいっていうのはいったいどういうことだ?」
「なんていうのでしょうね。記憶がそこの部分だけもやがかかったというのでしょうか。思い出そうとしてもはっきりとしてこないのですよ」
「はっきりとしない……」
確か《闇魔法》の中に記憶に関する魔法があったはずだ。もしかして彼らはそれを使われたのだろうか。だとしたらいったい誰がかけたんだ?
俺と一緒に大陸を渡った四人は病み王女がかけていた。それも最大レベルで覚える洗脳魔法を。
だが【情報眼】を使ってみても彼らが魔法にかかっている様子は無い。
彼らも高レベルである以上は魔法をかけた相手もレベルが高くないと成功させるのが難しいが、それだけではなく話を聞いた限りでは大陸を渡ってから少しして魔法が解けたらしい。
つまり彼らに魔法をかけた相手は王宮で彼らと出会い、何らかの方法で王宮を脱出し、この大陸に着いたときにはまだ彼らと居た可能性が高いという事だ。もしかしたら何らかの条件を満たさせて魔法を解除させたのかもしれないが。
「とりあえず今日はもう遅いし、三人とも宿に戻るといい。お前たちもさっさと自分たちの部屋に戻れ」
それぞれは俺に言われてやっと気づいたようだった。
外はもう日が落ちて月が顔を出している。
俺たちは今日はそこでお開きとし、何かあったときはここ(俺と大和の相部屋)に集まる事になった。
解せぬ。
翌日、今日から本格的に大会が始まる。
本戦も予選とあまりルールは変わらない。先に相手を戦闘不能にするか場外に出せばその時点で勝敗が決する。
ただ、予選と違う点として参加者には運営から一人一つ特殊なバングルを渡される。コレは魔力の動きを察知して色を変化させる特殊な鉱石が混ぜられており、体内循環のみで済む〈身体強化〉以外のほぼすべての魔法に反応するようになっている。
コレは魔力感知の苦手な獣人が魔力隠蔽によって魔法の使用を欺かれないようにする為の者である。さすがに予選では参加者全員に配るほどは無かった。
本戦は四日掛けて行われる。これは出場者が一日一試合しか出ないためである。そのため本戦初日は八試合行われるのに対して最終日にはたった一試合しか行われない。
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ヘイス × クラバ=ヤマト
マルチ=コード × オード
ヨコタ=カレン ×イズミ=コタロー
シモカミ=ユウヤ × ヒノ=マコト
ミリーユ × ロイド=クレスト
ミカワ=リク × ワーカー
ルモイ=カナ × バーン
マリオ=フォレストウォール × ガイスト
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コレが本戦初日の相手である。早速大和はヘイスと当たり、それぞれ横田さんと泉君、下上君と日野君が当たった。あと何気にマリオさんが参加していた。いつの間に!?
そして俺たちは昨日と同じように屋台の料理を片手に座って試合が始まるのを待っていた。
「さて、一番気になるのは大和とヘイスって獣人の試合か。本音を言えば大和に勝ってほしいけど、実力的に言えば五分五分かな。王女様はどう思う」
「多分だけど恐らくはあの獣人かな。経験に勝る能力ってないし」
『さあてみなさんお待たせしました!ではコレより本戦を開始いたします!』
そして本戦が始まった。




