23.魔王城 玉座
HP:4400/8000→3800/8000
攻撃力:800→3800
素早さ:800→3800
《剣術LV6→7》
斬撃ダメージ+210%→+280%
あれから俺はとにかく城中を走り回ってできるだけ残りの魔物を切りつくした。
たまに魔族も交じっていて、そいつらは魔物よりも経験値おいしかったです。
ちょうど能力上昇の時間が切れるといったところで俺は二つの怪しげな声を聞き取った。
(全く、魔王様は何故ここまで戦闘狂なのでしょう)
(勇者ってどんな奴なんだろう! 早く見てみたいな!)
かなり分厚そうな扉の奥の部屋から聞こえたので《心眼》を通しての心の声が聞こえたのだと思われる。
さすがの俺もここまで来てリセットするような人間ではないのでおとなしく戦闘準備を整えた。
まずは道具屋『へレス』で買ってからというもの使う機会がなかったポーションでHPとMPの両方を回復する。
……これは思ったよりもお腹に溜まるな。
あとはこちらも買いだめとなった携帯食。
なんというか、レトルト食品を思い出す味だった。
それから少しして、十分動けるようになったので部屋の中を確認する。もちろん《心眼》で。
(やれやれ、小一時間位じっとできないのですか。この小娘は)
(う~、お腹減った~。なんかおいしいもの食べたい~)
向こうもそろそろ食事の時間らしい。
いや、もしかしたら魔王がただの大食いなだけか。
<マスター、そろそろ行こう>
……そうだな。よく考えたらわざわざ向こうに合わせてやる必要もなかった。
そうと決まればやることはただ一つ!
俺はこの分厚そうな扉を押し開いて――
「待ってこれ超重い。本気で押しても開かないんだけど」
できるだけ本気でノックしてみる。
ガ~ンと気持ちいい音が響いただけだった。
手のしびれを代償として。
「痛ってっ!」
ちょっと待って、もしかしてこれまでで一番硬いんじゃないか。
試しにグリモアでも刺してみる。
……これ全く刺さらないんだけど……。
そういえば《魔力操作》が使えるのを忘れてた。
使ってみるとそれはそれは簡単に扉が開いていく。
世界最強のスキルは《魔力操作》だった。
部屋には眼鏡を掛けた魔族の男と玉座に座った小学生くらいの少女がこちらを見ている。
久しぶりに《情報視認》を発動。
名前:ハウラル
種族:魔族
年齢:38
LV:99
状態異常:
基本スキル:《闇属性魔法LV.10》
ユニークスキル:
エクストラスキル:《完全調整》
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HP:2056/2056
MP:2056/2056
攻撃力:522
守備力:522
素早さ:522
魔法力:522
運:74
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名前:ミラ=ハンベール
種族:魔族
年齢:12
LV:23
状態異常:
基本スキル:《武術LV.2》
ユニークスキル:《魔法破棄》
エクストラスキル:《魔王》
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HP:313/313
MP:479/479
攻撃力:108
守備力:97
素早さ:126
魔法力:159
運:25
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ん?魔王なんか弱くないか?
エクストラスキルに《魔王》ってあるし確かに魔王なんだろうけど。
「これ、異世界から勇者呼ばなきゃいけない程の強さではないだろ」
「貴様!魔王様のことをよくわかっているな!その通りだ!」
何故だか眼鏡の魔族に共感された。
「魔王様が討伐されて十年、我らは部下とともに『もう人間には手を出さない』と手紙を出したのだが人間はそれを無視し、前魔王様の娘様を殺そうとしているのだ!彼女は箱入り娘でな、これまでに一度として戦いに身を置いたことは無いのだ!」
LV23でか。それはさすがにあり得ないだろ。
(ギクッ)
おーい、魔王様こっそりとお城抜け出して戦いに身を乗り出してますよー。
「だからそこの人間、少しの間だけでいい!どうか我々に手を貸してくれないか!」
「なあ、それは俺にどんなメリットがあるんだ」
正直そこが気になるポイントだ。
その話に手を貸せば俺を殺しやすくなるが、俺にメリットがないので断られることくらいは理解しているだろう。
「そうだな、ならば一つこちらでかなえられる望みをかなえてやろう!」
「よしその話乗った」
どうせ魔王様の持つ三つ目のステータスが分からない以上は下手な手を打ちたくないしな。
せっかくの謎ステータス持ちだ。仲良くしておこう。




