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異世界を無限のスキルで生き延びる。  作者: 巫女崎
アルセナ王国編
18/48

18.逃走


 ミネルバははっきりとした敵意と殺意をこちらに向けている。

 こんな状況ではあるが別段焦ることは無い。

 付属品さんとの脳内会話をもとにスキルを発動してみる。


 《情報視認(データチェック)


 名前:ミネルバ=クライレンツ

 種族:人

 年齢:26

 LV:48

 状態異常:

 基本スキル:《長剣術LV.5》

 ユニークスキル:《十字剣(クロスブリッジ)》《反撃(カウンター)》《真空波》《諸刃》

 エクストラスキル:《神聖》

 1ページ目/2ページ ▷


 HP:554/554

 MP:989/989

 攻撃力:208

 守備力:76

 素早さ:124

 魔法力:35

 運:61

 ◁ 2ページ目/2ページ


 俺、ここまでのスキル持ち初めて見たかもしれない。


<主はこれ以上持ってましたよね>


 ......俺みたいな上限なしは含めないのが常識だし。

 というか俺のステータスってどうなってたっけ。

 《情報確認(ステータスコール)


 名前:柳 真一

 種族:人

 年齢:15

 LV:54

 状態異常:

 基本スキル:《剣士LV.2》《闇属性魔法LV.1》《消費減少(コストダウン)LV.1(隠)》《継続延長(ロングキープ)LV.1(隠)》

 ユニークスキル:《情報確認(ステータスコール)》《情報公開(ステータスオープン)》《情報視認(データチェック)》《錯覚才能(フェイクスキル)(隠)》《触覚麻痺(タクティルパラライズ)(隠)》《透明化(クリアカラー)(隠)》《異次元空間(マジックポケット)(隠)》

 エクストラスキル:《才能創造(スキルクリエイト)(隠)》《心眼(マインドアイ)(隠)》《創造肉体譲渡(コピーレプリカ)(隠)》

 1ページ目/3ページ ▷


 HP:5400/5400

 MP:5400/5400

 攻撃力:540

 守備力:540

 素早さ:540

 魔法力:540

 運:540

 ◁ 2ページ目/3ページ ▷


 ......人間ってなんだっけ。


<そんな落ち込まなくても。元々勇者なんて魔王討伐の為に召喚されるのですからそこら辺の人間には太刀打ちできなくて当然なんですよ>


 俺、魔王を倒したら人間をやめようかな。


「――という事だ。何か反論はあるか」

「え、ゴメン何、もう一回言ってくれ」

「主、要するに聖剣誘拐について何か言いたいことはあるかという事ですよ」


 おお、付属品さんよく聞いていてくれた!


「なるほど、特にないな」

「認めるのか」

「認めるも何も事実だしなあ」


 だって

 ストーカーされる→ストーカー拉致→ストーカー着せ替え

 だもの。


「では大人しくついてきてもらおう」

「いやいや、それとこれとは話が別だよ」

「つまり誘拐は認めるが投降は拒否すると」

「ああ、ミネルバだけなら負けるどころか圧勝だろうし」


 否定はしない。でも正直圧勝できるかはまた難しいところな気がする。


<では先ほどのははったりなのですか?>


 それは違う。

 圧勝は無理でも勝つのは簡単だ。それが撤退ならなおさら。

 避けたいのは増援が到着することなんだよ。

 だからミネルバを押してさっさと撤退するに限る。


「なら試してみますか?本当に圧勝できるか」

「少なくともギルドと仕事とで猫を被ってる人には負けないけど」

「そうですか。では受けてみなさい!」


 先にミネルバが仕掛けた。

 長剣がまっすぐ心臓に跳んでくる。

 俺はそれをグリモアで簡単に逸らす。

 だがミネルバはあろうことかそのまま突き進んでいった。


「喰らいなさいっ!」

「――――っ!」


 ミネルバは俺のすぐ近くまで近づくと急激に速度を落として腰に備え付けていたもう一本の剣を取り出す。


「《十字剣(クロスブリッジ)》」


 二本の切っ先が俺に迫る。

 なるほど、あくまでも二本使っての技か。

 てっきり素早い一太刀で二度切り付けるもんだと思ってた。

 これなら防げ――るっ!


「ほお、これを防ぐとは。さすが火竜を討伐できるだけのことはありますね」

「いやいやおかしいでしょ何あの威力」

「おかしいも何もただ先ほどの突きの勢いを乗せただけですよ」


 化け物かこいつ!

 そんなことできるとか明らかにレベル以上だろ。


「でもよかった」

「?何を言っているのですか」

「気づかないのか。この部屋に()()()()()()()()()

「――まさか!」

「付ぞ……イルビに撤退してもらえばあとはこっちが逃げるだけなんだよね」

「っ!逃がすものですか!」


 HP:5400/5400→4900/5400

 素早さ:540→5540


「じゃあな、ミネルバギルド長」

「待ちなさい!」


 俺が窓から飛び出して城門の外に出るのに5分もいらなかった。

 でもさすがに城門を飛び越えたのは見られてるはずだから少し遠くにある山脈で付属品さんと待ち合わせをする。


<もしもし付属品さん>

<はい、どうかしました?>

<待ち合わせ場所なんだけどさ、山の登山道で待ってるから>

<了解です、今すぐ向かいます>


 俺はグリモアを片手にこの前火竜討伐のために登った山に急いだ。


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