Kick there ass!
繋ぎなので短め。
ヤッダーバァー。
「………ふっ、良いパンチだったぜ…ぐふっ」
「やかましい」
どさぁ…と床に沈む俺にキーシャは、にべもなくそう言い放つ。
隠れ家に帰り着いたまでは良かったのだが、俺の姿を見たキーシャに間髪をいれずボコられた。具体的にはコミック七ページ分位。
血みどろで帰ってきたので馬鹿やらかしたとすぐに察しがついたらしい。
うん、確かに嬢達に心配かけた俺が悪いよ?でもお前が手出す理由は無いんじゃね?
「私はギン・ヴィレやレイラの代わりだ。故に貴様が馬鹿をやれば制裁する」
言い切ったよコイツ。
ギン達の目がねーから好き勝手やれると思ってたんだけどなぁ。
「お前がそこまでする義務はねーだろ」
「ヴィレから仕事料は貰った。反故には出来ん」
「あのババァ…」
あのケチがカネ出してまでかよ、ひでぇな。
まあ普段の素行の悪さが招いた結果なんだけど。
「………それで、その海賊とはどうだったの?」
「ああ、取り敢えず悪いヤツじゃ無いっぽい、喧嘩腰だったけど。上手いこと立ち回りゃ協力関係は築けると思う」
ベル・フェドの印象をこびり付かせたまま素っ首落としたからビット・フェンの存在も隠し通せたしな。
素の俺と対面しても気付かれる事は無いだろう。
「それじゃこれからの行動指針だが…クレナイとウルシは表に出ず情報収集。影に徹してくれ」
「はっ」「承りました」
「ジャコとサーミャ某はアルカ嬢の護衛を兼ねてここで待機。常人種に姿を見られたら何されるか分かったもんじゃねぇ。嬢は今回もバックアップ。サーミャと一緒にクレナイ達が集めた情報をまとめといてくれ」
「分かったわ」「畏まりました」「了解です」
「んで、キーシャと坊っちゃんは害虫駆除を頼む」
「……害虫駆除?」
俺の言い回しに坊っちゃんは首を傾げる。
あら、流石に言葉が足らなんだか。
「要するに、集めた情報から、街に潜り込んだ名無し共を潰せということか」
「おう、流石キーシャ。上司の言葉を代弁するたぁよく出来てるじゃねーのぶがっ!?」
「黙れ」
強烈なアッパーカットを貰って吹っ飛ぶ俺。
最早日常となったこのやり取りに嬢達はくつくつと苦笑した。
「…てて。ま、大体の所はこんなもんかね。そんじゃぁ、Kick there ass」
まずはあいつらへ貸しを作るついでに敵の手足をもいでいくとしよう。
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