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絶望の果てにあったのは、線路だった。
朝の駅のホーム。左手から電車が迫ってきている。
『――人が落ちた! 早く駅員にっ!』
慌てた誰かの声によって、周囲は一気に騒がしくなった。
でも、私は冷静だった。
その場で動揺していたのは一人だけ。
『……なんで』
喉から零れた声には、怒りしかなかった。
望んでいた異音は響くことなく、電車は私の目前を走り抜けて、
『――っざけてんじゃねぇぞ、そいつが死なないと清算出来ないだろうがっ! 俺が彼女と一緒になれないだろうがっ! ふざけんなよ、ふざけんな、ふざけんな! ふざけんなっ! 糞餓鬼がぁああ!』
サラリーマンらしき男が、私と同じように転落したスーツ姿のを女性の方を血走った目で睨みつけ、呪詛を吐きながら壊れていた。
そんな男の視線が、おもむろにこちらに流れてきて――




