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1-4

 絶望の果てにあったのは、線路だった。

 朝の駅のホーム。左手から電車が迫ってきている。


『――人が落ちた! 早く駅員にっ!』


 慌てた誰かの声によって、周囲は一気に騒がしくなった。

 でも、私は冷静だった。

 その場で動揺していたのは一人だけ。


『……なんで』


 喉から零れた声には、怒りしかなかった。

 望んでいた異音は響くことなく、電車は私の目前を走り抜けて、


『――っざけてんじゃねぇぞ、そいつが死なないと清算出来ないだろうがっ! 俺が彼女と一緒になれないだろうがっ! ふざけんなよ、ふざけんな、ふざけんな! ふざけんなっ! 糞餓鬼がぁああ!』


 サラリーマンらしき男が、私と同じように転落したスーツ姿のを女性の方を血走った目で睨みつけ、呪詛を吐きながら壊れていた。


 そんな男の視線が、おもむろにこちらに流れてきて――


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