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ファンテルジー  作者: タンタタン
第一の戦線
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第01話 騒々しい朝

 僕の朝は早い。鳴り響く目覚ましを眠い目を擦りながら止め、部屋着に着替える、30分くらい二度寝をかまし、その後洗面台に行き顔を洗う。この時に重要なのは水の質だ、質の悪い水だと肌が荒れてしまうし、質の良すぎる水だと………なんか駄目な気がする。

 顔を洗ってスッキリした僕は歯ブラシを取り出し、歯磨き粉をつけ、磨く。最近は磨き残しがどうにも気になって仕方がない、他人の磨き残しを見ると、磨いてやりたくなるくらいだ。

―――――――

空きかけのカーテンから日差しが差し込み、ようやく目が冴えてくる。すでに時計は8時を示している、その事実を認識した瞬間、彼女は飛び起きた。

「やーーばいですわやばいですわ!このままではスクールに遅れてしまいます!」

彼女の名はフォンデュ・デ・マフィン。現在高校2年生。いつもなら7時には起きて支度をしているのに、今日は一時間も寝坊してしまったようだ。

髪をセットする最中、ふと、鏡を見る。

金髪の長い髪、赤い瞳。いつも通りだ、だけどその日は、少し違和感を感じるのだった…

――――――――――――――――――

必要最低限の支度だけを済ませて足早に家のドアを開ける。

「全速力!でしてよ!」

自身の出せる最高速度で、学校へと向かう。その時、街に響くある音に気づいた。なんの音だろう…そう、警報音だ。いつもなにか危険のある時に、周辺住民の避難を促す…

「!?…つまり危険な感じですの!?」

学校には遅れている、内心一刻も早く向かいたいが、今この時ばかりは、避難を優先すべきか…いや、確か学校の体育館は、近隣住民の避難場所になっていた筈だ。やはり学校に向かおう!

不意に大きな振動音が聞こえた。かなり近い、ふと、音の方向を見た

「……ぇ?」

そこには、巨大なスライムがいた。初めて見た。存在は知っていたが、確か能力者の方々が街に現れないように日夜戦って…そのおかげで街にモンスターが来ることなどなくて…あれ?じゃあ何故ここに?

「ぁ…に…げなきゃ」

私の意思に反して、身体は動かない。恐怖によって、一歩すら踏み出すことができない。モンスター、スライムがこちらに近づいてくる。今まで平和に暮らしていた彼女でさえわかる殺気。殺される、食われる、嫌だ…いやだいやだいやだいやだいやだ!

「わたくし!まだ死にたくありません!」

その言葉に呼応するかのように、彼女が光り輝く。そして、意識が遠のいて…

―――――

彼は、隔離地域から脱走したスライムを追って、街を訪れた。スライムの被害により、街はめちゃくちゃになっている。だが、どこを見てもスライムはいない。

「あっれぇ?…どこいった?」

そして、彼はそれを見つけた。おそらく倒されたのであろうスライムの残骸と、そのすぐそばで意識を失っている少女を。  

ドンマイ遅刻だな!


モンスターの管理:

モンスター発生後、モンスターは国指定の隔離地域に集められている。なので、普段街にモンスターが現れることは滅多にない。たまに隔離地域を脱走したり、街に突如モンスターが出現することもあるが、そのような場合は、能力者達が早急に現場に駆けつけ、捕獲or処分を行う。一部の強力なモンスターは行方がわからなかったり、そもそも発見されていなかったりもする。

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