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第六十五回

「教授! 平林君の姿が消えました!!」

「そう云われましても、私には見えないので分からないのですが…」

『僕は、ここにいますよ。ちょっ…ちょっと待って下さい』

 ふたたび幽霊平林の姿が上山の目に映った。幽霊平林は両手を後ろに回して頭に白い三角巾を着け終えようとしていた。

「これは新しい発見だぞ、君!!」

『どういうことでしょう? 僕には何のことか、よく分からないんですが…』

「いやあ、参った。君の頭の三角頭巾、今、落としただろ?」

『ええ、まあ…。それが、どうかしたんですか?』

「その瞬間、君、消えたんだぜ、私の前から」

『ええっ! それは、どういうことなんでしょう?』

「どうことなんでしょうって、こっちがきたいよ」

 二人の会話、いや、この場合、つくだ教授からしてみれば、上山のひとり言なのだが、教授は不思議そうな面持ちで上山を見続けていた。

『この三角頭巾に何か秘密があるんでしょうか?』

「そんなこたぁ、知らないよ。ねえ、教授?」

「えっ! ああ、はい…」

 教授は現状が理解出来ないままうんずいた。それを見て、上山は教授に弁解がましく云った。

「いや、本当なんですよ、教授。彼はここにいるんです、信じて下さい」

「別に疑ってなど、いませんよ、上山さん。ただ私から見れば、上山さんのひとり言にしか聞こえませんから」

「ああ、そりゃ、そうです。なっ!! 君。教授には君の姿も言葉もないんだからな」

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