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第六十四回

「原子力発電所の燃料棒のように熱を発します。そして、霊力を感知する状態の臨界に達しますと、装置から5メートル四方に存在する霊に反応するようになるのです」

「反応するとVUメーターが振れ、オレンジ色に点滅する配線をしてあります」

「その臨界に達したゴーステンが霊力に反応する訳ですか?」

「はい。まあ、そうですね…」

「感知したときに、機内はどうなるんでしょうか?」

「この配線構造は少し難しいので、上山さんに説明しても、分かって戴けるかは疑問なのですが…。要は、その配線でVUメーターの針が振れ、ランプが点滅する訳です」

「なるほど…」

 上山は、もうひとつ、はっきりとは分からなかったが、理解した素振りをし、見栄を張った。

『僕には今一、分かんないなあ…』

 幽霊平林は誰に云うでもなく、感想めいた言葉を口にした。もちろんその声は、上山の耳に聞こえるだけである。「これは、分からないと申しております」

「えっ?」

 上山は、目の前の空間を指さした。

「ああ…、お知り合いの霊さんですか…」

「霊さん、ですか。上手いこと云われますねえ。おい君! 霊さんだそうだぞ。この呼びようもいいなあ」

『いやあ、課長…、冷やかさないで下さいよ』

 幽霊平林は思わず頭を掻いた。その拍子に頭に付けた幽霊平林の白三角巾がとれて下へ落ちた。その途端、上山の視界から幽霊平林の姿は消滅した。

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