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第六十三回

「えっ? どうかされましたか?」

 つくだ教授は上山が急に話しだしたものだから、驚いてたずねた。

「いやなに…。平林君が話したもので、つい…」

「ああ…、ここにいる霊のお方ですか?」

「はい、まあ、そうです…」

「私にその声や姿が聞こえたり見えたりすれば、いろいろと研究の上でプラスになるんですがねえ…。それが残念です」

「教授、しかし、このような話は、研究所の外では話題に出来ないですよね」

「ええ…。それこそ、佃はおかしくなったぞ、と叩かれますよ、ははは…」

「いや、それは私とて同じですよ、ははは…」

 上山は佃教授に同調した。二人は互いの顔を見合せて笑い合った。幽霊平林も二人に合わせて陰気な蒼い顔で笑っている。しかし、ただの陰気な幽霊には見えないのか、上山は笑う幽霊平林を見て、一段と大きな声で笑った。

 笑いが終息して、上山はふとたずねた。

「教授、あの機械の構造は、どうなっているんですか?」

「ああ、霊動感知機ですか? 上山さんが分かるほど簡単な構造なんですよ。ゴーステン自体は出来上がるまでにいくつかの工程がありますから大変なんですがね」

「さきほど云われていた骨粉と粘土の合成物なんですよね?」

「ええ、そうです。その混合物を高温で焼成し、それを導体棒とし、両端をプラス極、マイナス極に接続し、電気を流します。もちろん、トランスにより、電圧の強さを増幅アップして、調整処理はしますがね」

「ほう…。すると、どうなるんです?」

 上山は腕を組んで訊ねた。幽霊平林も同じ姿勢で教授の話に聞き入る。

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