表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
312/338

三章 第七十九回

「実は…、こんなことを云うと口幅ったいんですが、教授にお話しした平林のことは、聞かなかったこととして、忘れて下さい」

「平林? ああ…、君が見えるという幽霊のことかね」

「ええ、そうです…」

 上山は静かに肯定して、滑川なめかわ教授の隣の椅子へ腰を下ろした。

「その平林君が、どうかしたのかな? この前は、ゴーステン騒ぎだったが…」

「平林が、私にはもう見えないんですよ、実は」

「なに! そりゃ、大変化じゃないか! いったい、どうしたというんじゃ」

「どうした、ってことじゃないんですよ。霊界トップの意向で、そうなったんです。今のところは、まだ声は聞けるんですがね」

「ほう…。それで?」

「霊界トップの話ですと、私の平林に対する記憶は、いずれ、完璧に消えるそうです。もちろん、彼の記憶なんですが…」

「ああ、それでか…。消えれば、私が何をいても駄目だからな」

「はい、そうなんです。これは平林が直接、霊界トップから訊いたことでして…」

「結局、何も起こらなかった元の状態になるということかな?」

「いえ、私と平林のやった世界変革の成果は、そのまま残るんですよ。それに、地球語も…」

「おお! そういや今、やっとるなあ、国連で…。なんでも、各国の義務教育で必須科目になると決まったと、朝のニュースが云っておったぞ」

「はい、それです…」

「君らは、ついに世界の正義の味方になったってことだな、わっはっはっはっ…」

 顎髭あごひげでながら、滑川なめかわ教授は豪快に笑った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ