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第二十九回

「まあ、いい…。今日のところは、これで引き取ってくれんか」

『えっ? ああ、それはいいですよ。実は、今日現れたのは、単に課長と岬君の話が面白かった、というだけじゃないんです』

「じゃあ、なんなんだ?」

『いい情報が入手出来ましてね。それをお伝えしようと現れた、というのが正直なところなんです』

「勿体ぶらないで手っ取り早く云いなさいよ。岬君を待たせてるんだから…」

『ああ、そうでした。実は、課長もご存知の滑川なめかわ教授なんですが、教授が今、研究されている生体科学の実験に興味がありましてね。というのも、その成果によれば、私と課長の妙な関係が解明出来るかも知れない…ということなんです』

「なんだって! あの滑川さんがかい? 大学の研究室にこもりきって、世間からは廃人扱いされている方だよ?」

『はい! そうなんです』

「それを早く云いなさいよ、ひらさん」

『どうもすいません…』

 二人の新たな展開が始まろうとしていた。

「今はさ、岬君がいるから、家の方へ八時頃、現れてくれないかな」

『分かりました。じゃあ、この話は、その時に改めて…』

 そう云い終わるや、幽霊平林はスウ~っと消えた。あわてながらトイレを出ると、上山は岬が座るボックス席へ戻った。

「偉く遅かったですね。今、大丈夫かな~って、行こうとしてたとこなんですよ」

「やあ、すまんすまん。もう大丈夫だ、ありがとう。え~と、今日は、ちょっと疲れてるから、この話は明日の帰りにでもしよう。まあ、出水君のことは悪いようにはしないさ。奴も、そう悪気はないんだろうがなあ…」

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