表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
139/338

二章 第二十一回

「機械が故障した? …いや、そんなことは考えられん。昨日きのう、点検したばかりじゃからのう。どうもその辺りに何かあるような気がしてならん」

「はい、私もそう思います…」

 二人は腕組みをすると沈黙した。幽霊平林も遅れて腕組みをした。三人は妙な具合に意気投合したのだった。その後、上山は滑川なめかわ教授に、「一週間ほどしたら電話しますから…」と云って研究所を出ようとした。当然、幽霊平林も追随した。

「いや! 何かあれば、こちらからも電話しよう!」

 教授は古めかしいダイヤル式の黒電話を指さして、そう云った。以前にもあった、今ではもうレトロ的価値が相当高くなっている非製造の電話機だった。

 上山は教授の声にギクッ! として立ち止まると、「はあ、よろしく…」とだけ返した。幽霊平林は止まらず、プカリプカリと不安定に浮かんでいるだけである。まあいずれにしろ、今の彼は完璧に停止出来ない状況にあるのだから、同じことなのだが。

 言葉どおり、教授から電話が入ったのは、その二日後だった。上山としては、半分方は駄目だろう…と踏んでいたから、まさしく、案に相違して、と云えた。

「おお、いたいた…。上山君かね?」

 そりゃ、いますよ! と、のどまで出かかった上山だったが、そこはグッ! とこらえて携帯を握った。生憎あいにく、仕事中で、目の前には部下の社員達が仕事をしていた。

「はい。…何か」

「何か? とは、偉くよそよそしいじゃないか。ははは…分かったんだよ、分かったんだ」

「えっ? よく分からないんですが…。仕事中ですので、要点をまとめてお願いします」

「ああ、そうだったか…、こりゃ悪かったな。あの土に、君と、それ誰だったかな、…そうそう、平林君だったか。その彼と君との因縁を起こしている細粒物質が発見されたんだ」

「細粒物質ですって? 本当ですか?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ