二章 第十八回
「はい…。実は、佃教授が名づけられたゴーステンなのですが、この土と密接な関係があり、これと粘土で作られるそうなんです」
「それが、どうかしたのか?」
「はい。そのゴーステンで私達の、…いや、私達の、と云いますのは、先ほど申しました死んだ部下の平林君と私のことなんですが、二人の奇妙な現象を解き明かしてくれるのではないか、と期待しているのです」
「ほお…。君も今の科学を否定しておるのか?」
「いえ、そんなことでもないんですが…。そのことを教授にもお考え願おうと思い、こうして寄せて戴いたようなことです」
「そういうことか…。なるほどのう…」
滑川教授は理解出来たのか、机に置かれたハンカチを手にし、包まれた土をシゲシゲと見ながら、そう云った。
「それで、この土が、そのなんとか…、そうそう、ゴーステンになぜなるのか? という謎なんだな?」
「いえ、なるならないは私達にはどうでもいいことなんですが、要は、このように細粒化した人骨の含まれる土が、ご研究されている心霊学と、どういった関係にあるのか、ということをお訊ねしたいのです」
「小難しい質問だな。しかと、すぐには答えかねるがのう…」
「それはもう…。いつでも結構でございます。何かヒントが分かれば、お伝え願えませんか?」
「うむ! 分かった。そうしよう…」
滑川教授は思ったよりスンナリと了解した。そのとき、研究室に浮かんでいた青火が、何の前ぶれもなくフッ! と消えた。
「おっ、消えたな…。これは、どういうことじゃ?」
「はい、ご説明すると長くなるんですが、掻い摘んで申しますと、私の部下の平林君が落ちついたんです」




