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第三話 蛤御門の激闘
第三話 蛤御門の激闘
元治元年七月十九日――
長州藩の尊王攘夷派が京都御所を制圧せんと動く。
新撰組もまた戦場へと駆り出される。
「今度の相手は、ただの浪士ではない。藩兵だ――」
土方歳三の冷徹な声が、隊士たちの緊張を高める。
蛤御門付近――
長州勢の火炎が夜空を赤く染める。
砲声、銃声、刀と刀がぶつかる鋭い音が、夜の京都にこだまする。
土方は的確に指示を出し、統制された動きで敵を押し返す。
沖田総司は、若さと剣の腕を武器に疾風のように駆け抜ける。
しかし、病の影が忍び寄り、戦いの中で彼の体力を削っていった。
激闘の果て――
新撰組は死力を尽くし、長州勢を押し返したものの、京都の町は焼け野原となり、多くの犠牲者を出した。
「命を賭して守るもの――それが義だ」
近藤勇の静かな言葉が、戦火の向こうに響いた




