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第二話 池田屋の夜
第二話 池田屋の夜
文久三年六月五日――夜の京都。
尊王攘夷派の志士たちが、幕府転覆の計画を進めているとの情報が壬生に届く。
「奴らは、今夜、池田屋に集まる――」
土方歳三の低い声が響く。
近藤勇は静かに頷き、隊士たちを整列させた。
夜半過ぎ、屯所を出発する隊士たち。
京都の石畳を踏みしめる音が、緊張の静寂を破る。
「今宵、我々が京の秩序を守る!」
藍の羽織が揺れ、刀を握る手に覚悟が宿る。
池田屋の前――
薄暗い戸口の奥から密談する声が漏れる。
土方は小さく指示を出す。
「突入!倒す者は倒せ、逃がすな!」
刃が交わり、金属の火花が夜空に散る。
沖田総司は一瞬も動きを緩めず、敵の懐を鋭く突く。
戦いが終わると、池田屋の中は静まり返った。
新撰組は、京都の秩序を守り抜いたのだ。




