13話 女子会
更新が止まりましたがちょこっと忙しかっただけです。それより見てくれた人が一日で三桁行ってました!大感謝!
あの事件からひと月、カルマたちは地下の探索にいそしむ日々だったが特に成果はないままだった。みんなの予定が合わない日はそれぞれやりたいことをやるのだがこのひと月で4人の中は深まり二人で会う日なども増えていった
「アリスー!おまたせー!」
今日は私カルマとアリスの二人でお出かけをする日だ
「おはよ、そんなに待ってないわ、じゃあ行きましょうか」
アリスは座っていたベンチから立ち上がり私に手を伸ばしてくる
その手を握り一緒に歩きだしたところでアリスの今日のコーデについて聞く
「アリス、今日はかわいい服だね」
今日は冬に差し掛かってきているため少し肌寒くなってきたのだがそれに合わせてアリスは白の薄手のセーターに黄土色のコートを羽織っている下は黒いロングスカートで仕上げたコーデだ
「ふふ、ありがと、今日のために下したのよ、このコートなかなか似合っているでしょ?」
アリスは今日を楽しみにしていてくれたらしく初対面に比べ柔らかくなった態度も信頼も感じられて嬉しい
「そういうカルマも、今日はずいぶんもこもこね?それにずいぶん白いし」
まだ真冬というわけでもないのに今日のカルマは白いコートに白いフワフワの手袋白い裏起毛のズボンに白い靴に白いマフラーと耳当てだ、もともと肌は白い方だし髪も白のためそこだけ雪が降っているようだ
「あはは、レノヴァとサンクトゥムが、ねぇ…」
体調を壊したらいけないでしょ!とレノヴァにマフラーや耳当てを付けられ
いっそ、もっこもこにしてやろうではないか!とサンクトゥムは明らかに真冬用の服をきせてきた
「過保護っていうかなんというか、真冬とかどうする気なのかしらね」
いっそ雪だるまになってたりして!とちょっとありそうなことを言うアリスと笑いながら目的地のカフェに着いた
「わぁ!おしゃれなお店!」
アリスに今日の目的地は任せて!と言われていたのでお任せしていたがさすがのセンスだ
「今日行くところは期待してくれていいわよ」
周りには聞こえない程度の声量で神様をエスコートするのだものという彼女、今日は相当張り切っているらしい
カルマは初めは神であることを隠していたが地下での加減したが兄弟すぎる戦闘能力の高さでばれてしまいアリスの追及の末白状した、立場が分かってからも距離感を変えずに関わってくれるというのは新鮮でカルマとしてはうれしい
「いらっしゃいませー二名様でしょうか?」
向かい合わせのテーブル席に案内され座る、人気店のようで内装は壁やところどころにおしゃれな置物がある程度で席を多くすることを第一にした感じだ注目すべきはどちらかというと店の前後2個所の天井にある大きなシャンデリアだ
「おっきいシャンデリアだねぇ」
「ここ、それも売りの一つなんだけど、宮廷彫刻人が作ったらしいわよ」
あぁ、あの人ねと納得したカルマ
「あの人ねって、知り合いみたいでうらやましいわ」
「いや、クレメンタインから聞いたくらいだよ、何個か作品を見たけどあれは神業だね」
「それ、神が言っていいのかしら…」
この世界のことはある程度気にかけていたしそこそこの頻度でクレメンタインから手紙が飛んでくる
「えと、この、きゃらめる、もか?ちょこちっぷ?ふらっぺ?ちがう、読みが難かしいっ!」
横文字はひらがなが連続しているよりかは読みやすいがそれが連続した場合読みずらすぎる
「あはは!キャラメルチョコチップモカフラッペね?何かトッピングする?」
すらすらと呪文のように言葉にするアリスにこれがっ若者っ!とかなっているがトッピングに気になるものがあった
「あ、クレメンタインだ」
王の名を冠した柑橘系の果物だ確か聖域でしか育たないため流通が少ないはず
「そうそう、それもここの売り、聖域を一つ所有してるからクレメンタインが食べられるの、人気であんまり実物が回らないから大体みんなここで食べるのよ」
聖域は確かこのあたりに10カ所程あったはず広さに差があるがここまでの人気度で品切れしないというなら相当な大きさのはずだ
「じゃあそれとバニラホイップで!」
「りょーかい、私も決めたから店員さん呼んじゃうわね」
手慣れた様子で来たウェイターにアリスはキャラメルチョコチップフラッペのクレメンタインとバニラホイップトッピングとサンクタバニラチップスムージーの同じくクレメンタイン、バニラホイップトッピングを注文した
「よ、よく噛まずにいえるね…サンクタって新しい果物?」
戸惑う様子もないアリスに驚く
「まぁ、慣れてるしね、サンクタはなんて言おっか、あぁ、メロンに近いわね、あとで分けっこしましょ」
そう言ったアリスはちょっと意地悪な目つきで聞いてくる
「んねぇ、カルマ」
ちょーっとだけ嫌な予感がするがとりあえず話は聞いてみる
「カルマってさ、レノヴァ君のこと好きでしょ?」
「なっ!?」
降ってきたのは予想外の質問だった思わず声が漏れる
「いや、会うたびカルマがずっとレノヴァ君と一緒にいて機会がなかったから言ってなかっただけでふーくんも気づいてるわよ?」
というかあそこまで一緒にいるとバレバレよ、と彼女に呆れた口調で言われる、私!そんなにわかりやすかったかな!?
「い、いやーレノヴァはさ、ほら、弟というかさ、ほら、ね?」
露骨にしどろもどろになっている自覚はあるがごまかす言葉が出てこない
「あっはは!いいわよそんな隠さなくて、別に言いふらそうってわけでもないし」
うりうりと頬をつついてくるアリスに抵抗しながらも一応信用してみる
「絶対秘密だからね?」
「もちろん!むしろこの話を振った理由はここからなのよ」
私がレノヴァを好きなのは確定事項として話したいことがあったらしい
「私、というか私たちは恋愛の先輩よ?あそこまでスキアピされて気づかないレノヴァ君を私たちのアドバイスでオトすのよ」
レノヴァが鈍感かもしれないのはうすうす気づいていたが比較対象がいないので確信が持てなかった。だがアリスの言い方から察するに相当な鈍感男子らしい
「そもそも、私のこと女の子っていうか妹みたいに思われていそうっていうかさ…」
「まぁ、ちょーっとレノヴァ君いると言動子供っぽいからね、カルマ、それがカルマなりの甘え方なんだろうけど」
そこまで話したところで注文した飲み物が運ばれてくる
「…長話になりそうだしごはんも頼んじゃう?」
「…話長くなりそうだしごはんも頼まない?」
そう同時に話だし小さくハイタッチをしながらお昼ご飯を選び始めるのだった
ちょっと真面目な話に行く前に日常会を、ね?




