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神創図書館の不思議な一冊  作者: かずぞー
1章 ファントム

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10/16

10話 能力

10話目!二桁に入ると書いているなぁって思うんですよ


それから二人と原因を探るべく話を進める

「あ、そうだ、投影は?そこには何か書いてない?」

カルマがそう言う、投影にはどうやらその人固有の能力や権能が書いてあるらしい

「えと、こんな感じで、その、靄がかかっていて良く、見えないんです」

ファントムが開いた投影をのぞかせてもらうと確かにその欄だけ靄がかかってよく見えない

だがこの欄がこうなっている人を知っている

「カルマ様、私たちの投影もこうなっていますよね、何か理由が?」

そう、昨日教えてもらった時カルマと私の投影も靄がかかっていた

「あー、意図的に隠してるか、うまく扱えるほど能力が成熟していない、もしくはまだ顕現していない、の三択かな私は一つ目、レノヴァは三つ目、おそらくファントムは二つ目だよ」

ファントムの力は人からの認知を阻害する能力ということだろうか便利な反面、うまく使えないとこうなってしまう、扱いが難しい力だ

「ねえ、あなたたちは高貴な身分の人たちのように見えるから能力が聞いていないのはわかるけど、私は?なんでふーくんのことが見えたのよ」

確かに、神であるカルマ、カルマの神聖を四六時中浴びているレノヴァに見えるのは納得がいく、だがアリスに見えるのはなぜだろう

「んと、言いにくいからその前に二人の関係とかを詳しく知りたいかなぁ」

何かごまかすようにそういうカルマだが確かにさっきからファントムの腕にアリスが抱き着いているはたから見ても恋人のような密着度だ

「そんなの、見ればわかるじゃない恋人よ?私たちは幼馴染で、私はふーくんが好きだしふーくんも私が好き、そういうことよ」

まぁ、だろうなといった感じだ、横のカルマもそれを聞いて安心したようで口を開く

「それなら言っちゃうけど制御できていない能力は大体恋人とか大事な人には発動しないよう体でストッパーをかけてくれるんだ、暴走して相手が死んじゃったりしたら大変でしょ?」

納得だ、確かに制御できない力のせいで相手がけがをする、ましてや死ぬなんて悔やんでも悔やみきれない

「へ、あぁ、そう、まぁ、悪い気は、しないけど」

顔を赤くしたアリスはファントムの方を向き顔を隠す

「君の彼女は反応がかわいいね」

思わずそう言葉をこぼす

「…渡しませんよ?」

別に今のところ恋人なんて作る気にならない、作ったら作ったでカルマやサンクトゥムがうるさいだろうし

そんなつもりないよと否定しカルマと話す

「それで、この場合はどうしたらいいんですか」

大事なのはその制御方法だ

「レノヴァは何かが欠けてるって言ってたけどそれはあってて、そういう場合はそのかけているものの埋め合わせを探しに行かなくちゃいけないんだ、手っ取り早いのは地下の探索かな」

カルマによると生まれつきかけている能力はかけていない能力より安全系になると協力になるらしい、もしかしたら他人にも認識疎外を賭けられるようになったりするのかな?

「とりあえず今日は日が暮れるころだし明日から行ってみよう、どれだけかかるかは分からないけど、確実にあるから一緒に頑張ろうね」

アリスに抱きしめられたままコクコクとファントムが頷く

「ありがとうございます、貴方たちのおかげで希望が見えました」

「いいのいいの、じゃあまた明日ね朝ここで会おうか」

そう言って今日のところは別れた

家への帰り道カルマに言いたいことがあった

「一緒に調査するなら言ってくれればよかったのに」

「ごめんごめん、クレメンタインがびっくりさせたいからってさ」

まぁ、あの人がそういう性格なのはここ二日でよくわかっていたがこう来るとは思わなかった

「まぁ、明日のごはん登板交換で手を打ちましょう」

「えー!まぁ、それくらいならいっかぁ、料理得意じゃないのにぃ」

ブーブーという彼女は置いといて依頼調査一日目が幕を閉じた


「…ノ…レノ…レノヴァ…レノヴァさん!」

焦ったように私を呼ぶ声で目を覚ます

「…なんですか、まだご飯は…」

「ふーくんが、ふーくんが!」

目の前にいるのはてっきりカルマだと思っていたがアリスだったどうしてここにいるか、という疑問が浮かぶがそれよりもなぜ焦っているかを聞かなければ

「落ち着いて、深呼吸しよう…よし、ゆっくりでいいから話してみて?」

「はい…ふーくんが、攫われたんです」


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