コミカライズ更新告知SS
76-1話 76-2話(先行)更新です!!
ある日の昼過ぎ。
なんとも珍しいことに広場で鍛錬をしているクラウスとモントの姿を見かける。
あの2人がこの場に揃うことも珍しいのだが、お互い武器を交えての鍛錬をすることも珍しく……クラウスは木槍、モントは木剣と木盾を持って向かい合っている。
単純な実力で言うならクラウスの方が上だろう、若さもあるし、力も体力も圧倒的に勝っている。
技術で言うのならモントの方が上だ、経験も十分……フェイントなどの小技なんかもモントの方が上だろう。
そもそも片手剣と盾という組み合わせ自体が技術を必要とするもので、それを戦場でも自信満々に扱っている時点で中々の腕前と言える。
「せいっ!!」
クラウスが槍を放つ、鋭い突きだったがそれと同時にモントは動いていて、盾で見事にそれを打ち払う。
槍を放ったのを見てから動いたのでは遅く、ほぼ同時に動き、どこを狙うかを勘で見極めての打ち払い。
「おう!!」
それからモントもまた剣を突き出し、クラウスは体をひねることでそれを避ける。
そのついでにクラウスは弾かれた槍を構え直し、構え直しの過程で槍の石突での牽制を行う。
モントはそれを盾で軽く防ぎ、剣をまた突き出し、避けきれないと判断したらしいクラウスは槍の柄でそれを弾く。
それを機に2人の動きが早くなる。
段々と本気になってきたようだ、激しい槍と剣の応酬……しかしそうなると地力のあるクラウスが有利になっていく。
ただでさえ力で押されるのに、体力でも勝られては勝ち目はなく、そもそも剣は槍に有利とは言えない。
ここまで良くやったと褒めても良いくらいの差があり……そのまま決着かと思われたが、ここでモントが奇策に打って出る。
義足を地面に打ち付け、それを軸に一回転、普通の足でも出来ないことはないが、義足の方が迅速に滑らかに回転することが出来て、クラウスは予想もしていなかったのだろう対応に遅れてしまう。
回転しながら盾と剣を振り回し、物凄い勢いでそれがクラウスへと迫り……冷静に槍で受けてしまえば回転を止められたはずなのだが、対応に遅れてしまったがためにそれが出来ず、焦って変な姿勢での回避を試みる。
それが致命的なミスとなり、盾は避けられたが木剣の先端が脇腹に当たり……それで決着。
見学の犬人族から大歓声が上がる。
「モントもやるもんだなぁ」
そして私が感想を口にすると、それを聞いていた皆は最大の褒め言葉だと大喝采。
そうしてモント達の鍛錬は、皆の期待に推されて続くことになり……皆で見守っての一大イベントになるのだった。
お読みいただきありがとうございました。
しばらくはモント大活躍です!!






