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領民0人スタートの辺境領主様 外伝集  作者: ふーろう/風楼


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コミカライズ更新告知SS

75-1話 75-2話(先読み)公開です!



 それは工房で作業をしている時のことだった。


 ナルバントに許可を貰ったらしい犬人族のユンボが、色々な素材を手に工房へとやってくる。


 そして犬人族用の作業台にそれらを置いて、ガサゴソと作業をし始める。


 コミックを描いたり元々器用な犬人族ではあったのだが、作業をしても器用なようでどんどん形が出来上がっていく。


 革を切り、形を整えて縫い合わせ、そこに何やら細工をしていく。


 一体何を作っているのか、少し気になったが私は私の作業があったのでジロジロ見るのはやめて、作業に集中する。


 するとその作業台からは、ガリゴリカンコンキンキンドカンと、作業台でするような音ではない音が聞こえてくる。


 しかし集中だ集中、作業を進めていって……どうにか作業を進めることで領民の証をいくつか完成させる。


 完成させたけども気になって気になって仕方がなく、そちらをふと見ると、ユンボの作業も終わりに近付いているようで、ほぼほぼ形が出来上がっていた。


 それは革ベルトだった、鉄鋲付きの革ベルト。


 一体何のためにそんなものを作ったのかと訝しがっていると、ユンボは最後にナルバント達に作ってもらったらしい金具を取り付けてしっかりと革を縫い合わせて固定し、それから完成したと知らせるためか、ものすごく決めた顔をこちらに向けてくる。


 それから鼻息をふんっと吹き出し、それから作り上げたそれを首に巻いて、金具で固定する。

 

 構造としてはベルトと同じで、どうやら首輪を作っていたらしい。


 鉄鋲は……威圧感のためなのだろうか、そんな首輪をしてからユンボは、筋肉を見せつけるようなポーズを取り始める。


 ……まぁ、毛皮で覆われている関係で筋肉は良く見えないのだが……。


 そうやって散々ポーズを決めたユンボは、なんとも良い笑顔をしながら広場の方へと去っていく。


 どうやらそうやって村の皆に首輪を見せびらかすつもりのようだ。


 ……一体何のためにあんな首輪を作ったのだろうか? 首にあんなものを巻き付けるなんて窮屈なだけだと思うがなぁ。


「ただ格好つけたいだけじゃろう。よくある話じゃ」


 と、ナルバント。


 いつの間にか側にやってきていたらしく、そんな声をかけてくる。


「格好良い、のか?」


「さてのう、最近は盾を使うようになったり色々励んでいるからのう、その頑張りを見せたくて格好つけたくなったのかもしれんのう」


「なるほど……」


 と、そんな会話をしてから私は、作業を切り上げ作業台を片付けてから広場に戻る。


 それから広場でポーズを取り続けているユンボを見つけて……格好良いかなぁ? と、終始首を傾げるのだった。


お読みいただきありがとうございました。


婚約アクセ作りのお話です

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― 新着の感想 ―
モヒカンとか棘付き肩パットに憧れる年ごろか(スットボケ
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