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領民0人スタートの辺境領主様 外伝集  作者: ふーろう/風楼


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コミカライズ更新告知SS

本日74-1話 74-2話(先読み)更新です!!



 今日もユンボは盾を構えての鍛錬を行っていた。


 その相手はセナイとアイハン。


 2人の使う魔法の威力を確かめたいからと始めた鍛錬で、セナイ達もユンボに怪我をさせたい訳ではないので、かなり手加減をしながら魔法を使ってくれている。


「えい!」

「いけ!」


 セナイ達が使う魔法は、アイサから習った物を飛ばす魔法。


 そして飛ばしている物は布の端材やメーア毛の玉で……2人の手から放たれたそれが、ビュンビュンと凄まじい勢いでユンボへと迫る。


 それをユンボは慣れた盾捌きで弾いていくが……そもそもとして相手は2人、しかも言葉もなく見事な連携をしてみせる魔法の達人で、全てを防ぐことは出来ずに端材やらがポンポンと頭や体に当たってくる。


 それを悔しく思ったユンボはもう一度とセナイ達に挑み、セナイ達も楽しいのか笑顔で応じる。


 魔法の練習になるし、相手に怪我をさせる訳でもない、こうなると楽しいお遊びでしかなく、セナイとアイハンのテンションはどんどん上がっていく。


 楽しいからこそ色々工夫出来る、飽きることなく挑戦することが出来る。


 ユンボも負けじと盾を振り回す、賢明に頑張って全力で……そうするうちに体捌きも良くなり、踊るかのように動き回り、それを面白がったセナイ達もまたユンボをそう誘導すべく、魔法を放っていく。


 ……そんな様子を遠くから見ていたのはディアスとクラウスだった。


「……あれは、盾の練習にはなっていない気がするなぁ」


 と、ディアス。


「はい、そうですね。

 重さと衝撃をどういなすかも盾の大事な使い方なので、あれでは遊びにしかなっていないと思います」


 と、クラウス。


「まぁ、遊びとして体を動かすこと自体は悪くないし、基本的な盾の動かし方にはなっている……のか?」


「まぁ……悪いことではないですが、後で重い一撃も受けておいた方が良いでしょう。

 体をたっぷり動かした後なら無駄な力も入らずに自然体で受けられるはずですから、試す価値はあると思います」


「……そうか、なら後でやってみるか」


 と、そんな話し合いが二人の間で行われて、そうしてユンボは楽しい鍛錬の後に、クラウスの全力の突きを受けることになる。


 疲れ切って無駄な力が入らず、まともに受けきることも出来ず盛大に吹き飛ぶことになってしまうのだが、それはそれで楽しくはあったユンボは、これからしばらくの間、クラウスにつきまとい、あの時の一撃をもう一度とせがみ続けるのだった。


お読みいただきありがとうございました。


鍛錬するユンボ君

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