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芸能界になろう!  作者: いでっち51号
~芸能界四天王~
31/35

~第9幕~



 巷で「ホワイトパーティー」なる都市伝説が囁かれ始めたのはいつの事か?



 芸能界や政界に経済界の大物が白い正装でバチッとキマってないと会場に入ることが出来ないとされるパーティー。それも深夜に開かれると言われる。



 ただ、これには落とし穴がある。提供される飲み物に睡眠薬が混入しており、眠らされた参加者はその状態で辱めの写真を撮られてしまうのだ。噂によっては薬物犯罪の温床にもなっているとされるこのパーティーで弱みを握られた者らは主催者の恐喝を受けて毎月秘匿金をその主催者が運営する闇組織に払うのだと。



 平成の世にまことしやかにオカルト雑誌でとりあげられた噂話。



 これは疋田の話ではない。



 彼とは別にそんなホワイトパーティーにちなんだことをやっていた者がいた。



 遡ること30年より前のこと――




「リコちゃん、可愛い~♡♡♡ スリスリ~スリスリ~♡♡♡」



 山岡隆太郎は幼少時よりリコちゃん人形をはじめとした人形を溺愛する趣味を持っていた。



「気持ち悪い。やめろ」

「あ! おねぇちゃん! またオレの人形を壊して! 今度の今度こそ弁償してよ!」



 隆太郎の姉である津貴子は幼少時より歪なものに興味を持っていた。とりわけ妖怪や怪物などのオカルトに。女性的な可愛いものに関心を持つ隆太郎のことは強く軽蔑し、隆太郎の溺愛する人形を壊してみせることも多々あったという。



 そんな彼らも成長し、やがて大人になってゆく。学年を追っていく形になるが津貴子と隆太郎は中学校だけでなく同じ高校と同じ大学を卒業し同じ芸能会社に入社する。その日々のなかで2人とも演劇の世界に関心を高く持っていくように。



「おねぇちゃん! おねぇちゃんが主演のホラー映画で日本一獲ろうな!」

「わかった」



 これが後のムーンライトのトップ。闇岡牛仁朗&闇岡月巫女である。



 月巫女はもともと女優志望で虚・ミゼラブルにタレントとして入社したものの、彼女は表情に乏しく演技できる幅が少なかった。その代わり現場ではさりげなく共演者のフォローを上手く入れる事などが高く評価。牛仁朗の働く裏方畑に転勤。そのなかで「本当の本当にあった怖いビデオ」をこの姉弟が生んだのだ。



 この勢いのまま彼と彼女は虚・ミゼラブルから独立する。



 意外にも彼らが選んだフォーマットはヨウチューブだった。そのヨウチューブで怪談ドラマの製作を手掛ける。月巫女は鼻から耳までチェーンで繋げるピアスをつける風貌となり、怪談師としての活動も成功し業界屈指の実力者となった。されど虚・ミゼラブルのような資金源はそんなになく。やりたいことはたくさんあるものの、業界大手の女優輩出事務所として存在するように。



 ムーンライトという芸能事務所を知る者は皆が首を傾げる。



 何故この事務所は女優ばかりを雇うのか? 男性職員という男性職員は牛仁朗の1人だけなのか? と思わせるほど男の姿が全く見えない芸能事務所なのだ。ただ、この事務所の正体はその想像を遥かにしのぐものだった。




 「リコちゃん、可愛い~♡♡♡ スリスリ~スリスリ~♡♡♡」



 ムーンライト本社では定期的に所属タレントと職員が社内にある特別ホールで奇妙なパーティを開催していた。そのパーティに参加できるのはムーンライトの社員のみ。そのパーティに参加する者は真っ白な所属を纏ってステージ上で秘密の趣味を語る――



「皆さん、これを見て下さい。京都で買った本物と見間違えるほどの名刀。その模擬刀です。切れ味鋭くて美しいでしょう? 思わず斬っちゃいたくなりますよね。皆さんを斬り殺すつもりで今から殺陣を披露してもいいかしら?」



 国民的人気女優の蒼月しずくはマジな刀剣マニア。



「日本じゃ銃刀法違反だから、本物は持てないけどね。でも、本物みたいでしょ? 今から皆さんに向かって発砲しちゃいます。安心してね。本当に殺したりなんかしないから」



 奥沢芽生は拳銃を使う役が多くて本当に拳銃マニアになった。



 二丁拳銃をカッコよく構えてニヒルに微笑む。



 宇良霧時世はどこから持ってきたのか分からない巨大ギロチンを披露。何故かでかいクマのぬいぐるみをマップタツにするというパフォーマンスをみせる。



 しかしてこの集会の大トリを毎度務めるのは闇岡月巫女。



 彼女はどこから仕入れたのか分からない呪術品とそのモノにまつわる怖い話を披露する。怪談師としての活動をやめている彼女の怪談が聴ける貴重な機会とも言えよう。



 このイベントはズバリ巷でまことしやかに語られ尽くしたホワイト・パーティを模して意識したものに違いない。もっともその仕様はオリジナルだが。



 だけどそれは秘匿されたものでもなかった。




 タブレットにそのムーンライトの秘密行事が映される。



 太巻をくわえて映像を眺めみるのはギャロップのドン、藤崎武来庵。



「どうやってコレを手に入れた?」

「そりゃあ企業秘密」



 港区にいくつもあるギャロップ所有の豪邸。



 ここで伊達賢治と藤崎武来庵が対面した――




なろう作家の高山由宇さんは本当にすごい刀剣マニアということで蒼月しずくさんにそんな設定をつけたりしました(笑)いや、でも、意外とコレってムーンライトのことを好きになる話なんじゃないのか(笑)


しらんけど(#^.^#)


ダテケンv.s.芸能界のドンとなった庵ちゃん!次号(#^.^#)m9ドーン!!!!

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― 新着の感想 ―
 闇岡姉弟が不気味ですね。なんとも得体のしれない何かを感じます。  ムーンライトの面々が面白いですね。しずくさんを始めとして表では出せない趣味をさらけ出すことで、ストレス解消と事務所の面々の相互理解が…
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