第14話 誤解を解くカギ。
「早く!リーゼが、冷え切ってしまった!」
赤い外套にくるまれたリーゼを抱えて、ジークが駆け込んできた。
侍女たちが慌てて、温泉に誘導する。ジークもずぶ濡れだ。
「ジーク様!急いで!!」
きゃあ、お洋服がずぶ濡れですわ、、、などと言いながら、リーゼの服を脱がし、ジークの服も脱がす。
「早く!早く!!」
侍女たちより慌てているジークに現状の確認をさせないうちに、二人共風呂に放り込む。リーゼは、、、ジークにしがみつきながら、朦朧としているようだ。
「・・・・ジーク、、、、」
「ここにいるぞ?リーゼ?大丈夫か?」
「・・・・ジーク?、、、」
「こんなに、、、痩せてしまって、、、大丈夫か?リーゼ?」
「・・・・大好きです。」
「うん、、、、」
「ジーク、、、大好きです、、、行かない、、、、で、、、」
「うん、、、、」
(どうなの?)
(えーーーーマリエ様、他人の濡れ場を覗き見ているみたいで、どうも、、、)
(ばかね!あんたがでかくしてどうするのよ??ちゃんと確認しなさいよ!)
(だって、、、湯の中だし、リーゼ様がしがみついて離れないし、、俺のせいですか?)
(声がでかいわよ!!)
薄い板一枚隔てた女湯で、ジョンがスタンバっていたんだけど、もう真っ赤だ。
のぼせた?
(リーゼ様は見ちゃダメよ?どうなの?)
(えーーーー)
「役に立たないわね?ジョン、あなたの飼い主に報告するからね?」
「えーーーーーーそんなあ、、、、、」
リーゼは程よく温まった頃、侍女に引き渡された。
疲れが出たんだろう、よく眠っている。
ジークは、、、、湯あたりしたのか、真っ赤な顔で客間に戻った。肝心なところの確認はできなかった。おしい。
「ジーク様、お水をお持ちしました。」
「・・・ああ、、、ありがとう、、、」
部屋に水差しを運ぶ。こちら側を背にしてベットに寝転がっているので、確認できないなあ、、、、毛布も邪魔だ。まあ、、、次の手か?
「あの、、、、リーゼは病気なのか?あんなに痩せて、、、」
「いえ、あれが本来のリーゼ様の《《形》》ですね。」
「だって、、、あんなにもちもちしていたのに、、、」
え、、、、待って待って待って、、、、、ひょっとしたら、この子、、、デブ専???
「あのままだと、本当に病気になって、短命でしたでしょう。健康体になるのに、いい機会だったもんですから。痩せたリーゼ様はお嫌いですか?ちゃんと、一部分だけ、もちもちは残しましたけど?」
「一部、、、、って、、、」
何かを思い出したのか、再び顔が赤くなる。
「ちょっと、、、そっとしておいてくれないか、、、」
「?はあ?」
エビのように丸まって、ジーク様が毛布にもぐってしまった。




