第11話 開き直ること。
「リーゼ様、お風呂、ご一緒してもいいかしら?」
と、言いながら、入る気で来ている。
「あ、、、、先生、、、もちろん、どうぞ?」
リーゼ様は足のしもやけ防止のマッサージを自分でやっていたようだった。
「ふええええ、、、いい湯ですねえ、、、、」
「ま、、、うふふっ、」
「いよいよ、明日で100日ですねえ、、、よく頑張りましたね?」
「はい。いろいろとありがとうございました、先生。」
ふくよかな白い胸は残った。そう、、、太った人のほうが、実はボディコントロールがしやすいんじゃないかと思う。すごく痩せた人の胸を大きくしたり、筋肉をまんべんなくつけるのは至難の業なのだ。
今のリーゼは、、、ふくよかな胸に、引き締まったウエスト。背筋も綺麗。おしりの筋肉は綺麗に引き締まり、すらりと伸びた足は長い。これ、不思議だよねえ、、、身長は大して変わらないのに、痩せると足が長く見える。ぷよぷよだった手は、まさにすらりと白魚?もう一つ不思議なことは、まあ、、、それだけお肉が落ちるからだけど、靴のサイズも小さくなる。目も大きくなる。ちなみに、ほっぺのお肉に埋まっていた鼻も高く見える。もう、、、、、完璧じゃない?この子を、美人と言わずに、なんという??
100日間、鏡を見ていないから、、、、見たら本人も驚くだろう。毎日のことには鈍くなるので徐々に少しずーーーーつ痩せていくのは気が付きにくい。スラックスのサイズはこまめに変えていたし、、、シャツのサイズは胸が大きいので変えなかったが。
きちんとした運動、規則正しい生活、管理された食事、、、、完璧!!若いから、痩せても皮がたるむこともないしねえ、、、、
実は、屋敷の侍女の皆さんが、新しいドレスを作り始めていることも知っている。
我慢できなかったらしい。みんな、、、、よく耐えた!!!
「随分、スッキリした顔になっていて安心したわ。この前は、、、思いつめていたから、、、」
「うふふ、、、先生、私、明日お百度参りが終了したら、ジーク様にお会いしに行こうと思って、、、」
「え?」
「最後になるかもしれませんが、、、、自分から、、、自分の気持ちくらいは伝えておかないと、後悔するかな、って。うふふっ。ダメで元々、ですけどね?」
思いのほか、明るい顔だった。ほっとした。
「あのねえ、、、リーゼ様は、、、もし、もしもですけど、、、たまに脊椎を痛めた男の人は起たない、、、えーーーと、、、、子供が出来ない人が、たまあーーにいるんです。みんながみんなではないんですがね?」
「・・・・・」
「もし、婚約破棄していなかったとして、ジーク様が子供が出来ないとしたら、、、その、、、、」
「・・・まあ、先生、、何でもなくても子供が出来ないご夫婦はおりますでしょ?それが皆さん不幸だとは私は思いませんけど?」
「・・・いや、、、でも、、、婿として、、、どうなのかなあ、、、って」
「親戚筋から養子を取るとか、何とでもなりましてよ?うふふっ。」
女は強いな。うん。
「もし、ジーク様が、そんなことを気にしての婚約破棄なら、、、逆に嬉しいですわね、、、ただ、、、本人に確認はして頂きたかったですけど。ね?だって、、、好きな人が出来た、って言われたら、もう、、、、気持ちは変えられませんでしょ?」
「そっかあ、、、、リーゼ様は、、、強いねえ」
「いいえ、、、小心者です。今から、明日のことを考えるとドキドキします。もちろん、100回目は這ってでも行きますけどね?うふふっ。」
いい意味で、開き直っているなあ、、、、うん、良いと思う。




