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剣しか勝たんVRMMO  作者: 雉里ほろろ
第一章:いざ行かん星の世界、切り拓くは我が剣

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第十五話:採掘方法が独特すぎないか?


 無事にボスゴブリンを討伐した俺たち。明かりとして火をつけた木箱が燃え尽きたので、新しい松明に火をつける。


「それじゃあ帰りましょうか」


 ボス討伐を終え、一息つくとすぐにアーちゃんが広間から出ていこうとするので、待ったをかける。


「ちょっと待ってくれ、ついでに鉄鉱石を採って帰りたいんだ」


 鍛冶屋のおっちゃんが言うには、洞窟内で採掘できるらしいからな。

 現にこの洞窟でも、ボスエリアの手前の通路で採掘できそうな場所がいくつかあった。

 ということでボスエリアから引き返しながら、目星をつけていた途中の採掘スポットまでやってくる。

 洞窟の壁を松明で照らしながら調べていくと、


「あっ、ここじゃないですか?」

「多分ここだな。何か壁の色が違うし」


 いかにもここで採掘できますみたいな色をしている。


「これってどうやって採掘するんですか? 私、道具なんて持ってきてないですけど」

「鍛冶屋のおっちゃん曰く、剣で採掘するらしいぞ」


 先ほどまでゴブリンとの斬りあいに使っていた相棒をこうして使うのは忍びないが、これもゲームの仕様ならば仕方なし。

 大きく振りかぶって、南無三!

 ガキィン! と気持ちのいい音が鳴った。

 そして日本刀の耐久値がゴリっと大きく削れ、代わりにアイテムがドロップした。



・鉄鉱石

 鉄を含む鉱石。製錬すれば非常に多くのものに使える、汎用的な鉱石。


・銅鉱石

 銅を含む鉱石。製錬すれば非常に多くのものに使える、汎用的な鉱石。


・剣の欠片

 各地から出土する奇妙な鉱石。星の力をわずかに内包しており、使用すると剣の耐久値を回復できる。



 おお、採れた採れた。……耐久値を犠牲に。

 剣の欠片も時々ドロップするけれど、ドロップ確率はそんなに高くないので耐久値はどんどん減っていく。


「……これ、もしかして採掘用の剣が必要なやつか?」


 耐久値を高めた専用の武器が必要かもしれないな。ただでさえ剣の耐久値が低めの日本刀(ブシドーブレード)、採掘には向いていない。


 ……いや、そもそも鉱石を掘るのに向いた剣ってなんだ?

 危ない、マトモな思考ができなくなるところだった。


 刃こぼれしたら嫌なので、峰打ちで壁を叩く。こっちなら打撃属性で判定されるから、多少マシだろう。

 スターブレード・ファンタジーでは攻撃方法によって異なる二種類の属性がある。

 切りつけや突きによる斬撃属性と、峰打ちや平打ちによる打撃属性だ。

 柔らかい敵や木材などの比較的柔らかいオブジェクトには斬撃が、硬い敵や石材などの硬いオブジェクトには打撃が有効になる。

 武器種によっては斬撃しかできない剣や、打撃しかできない剣があるらしい。

 打撃しかできない剣は果たして剣なのか謎だ。


「へぇー、そうやってアイテムを採るんですね」


 俺のやり方を見ていたアーちゃんも同じように短剣(ダガーブレード)で壁を叩き始める。

 耐久値の減少の激しさに驚いていたようだが、すぐに剣の欠片で補修をして採掘を続け始めた。

 傍から見たら頭おかしい絵面だよな。二人して剣で洞窟の壁を殴り続けるのって。

 カンカンと音を立てながら二人で鉱石を採掘する。


「これ、何に使うんですか?」

「武器の強化に必要なんだってさ。あとは防具にも使えるんじゃないか?」


 鉄の鎧や鉄兜なんかはゲームでも防具のテッパンだからな。文字通り。

 耐久値の減少具合がきついが、なるべく多めに持って帰りたい。ということで採掘採掘。

 カンカン、ポコッ!


「モグッ!」


 …………モグッ?


「どわぁぁぁ!?」


 出た、ロケットモグラ!?






 その後、出てきたモグラを倒しつつ十分な量の鉄鉱石を採掘してから俺たちは街に帰った。


ちなみに本作のマスコットはモグラかもしれません。

次話は2/11の夜に更新予定です。

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